作品
平蔵に腹違いの妹がいた。亡き父に生き写しの面立ちで名はお園。彼女の居酒屋を訪れた平蔵は、兄とは明かさず、酒を酌み交わした。
ねこぢるの遺した“夢のメモ”を、夫・山野一が描き下ろした新作「へんないえ」をはじめ、L’Arc‐en‐Cielのhydeが絶賛した逸品を満載!!
父の死を前に、赤裸々な感情を絡ませあう家族の姿を淡く端正な筆致で描く表題作の他、人生の哀しみと温もりを見つめる珠玉短篇集
血気にはやるヤクザ志望の若者と、恋人のウェイトレス。組に入るため、青年は大臣狙撃を敢行するか? 探偵コンビシリース十三冊目
フランスの社交界とはいかなるものであったのか、日本の社交界とは――「社交界」など「文藝春秋」「諸君!」掲載の名エッセイの数々
あるある、いっぱいある。暮しに不用なもの、肥満を促すとも知らず好物になったもの……九州弁の語り口も楽しい快適生活のススメ
なぜ旅に出るのか。なぜ旅を続けるのか。そしていかにして旅を終わらせるか……。「ここではないどこか」に魅せられた十人との対話
おのが才覚で戦乱の世を駆け抜けていった武芸者達のこの一番! 西国の大守から雑兵、盗賊まで剣に捧げた各々の士魂をたどる物語集
伊勢屋忠兵衛からの度重なる申し出に心揺れるお文。一方、伊三次は頻発する幼女殺しに忙殺され、二人の心の隙間は広がってゆく……
隠居の日を楽しみに奮励する上野介の悩みは、最近人の名前を思い出せないことだ。好漢清水一学の恋もからめた討たれる側のドラマ
「全く選挙になると、久しぶりに義憤という言葉をやたら思い出すのである」。決めゼリフの宝庫、人気のエッセイシリーズ本年度版完成
手術、抗がん剤、放射線、どの治療がよいか、家庭医学書に書いてあることを信じてよいか……。「近藤理論」ですべての疑問に答える
ファナなしの生活なんて考えられない! 十七年間寝食を共にしたホワイトペルシャの牡猫を失った著者が描く、ペットと癒しの物語
十七世紀イタリアの小都市、思わぬことで殺人犯となった夫の最後の行為が新妻の生涯を支配する。物語の復権を告げる堂々たる綺譚
恋に商売に元気なキヨ子を病魔が襲う。よりよい療法を求めて旅に出る妹に、家族を残して従う姉の佐智子。『熊谷突撃商店』完結篇
層雲峡で不幸な死を遂げた少女の復讐に立ち上がる男。男が殺人を犯すのを止めようとする十津川警部――。表題作ほか全四篇を収録
人間も社会も試験も不況も妻も、森羅万象すべてを笑い飛ばそう!お笑い哲学者プロフェッサー土屋による週刊文春好評連載エッセイ
早朝の築地魚河岸探検、鹿児島さつま揚げツアー、信州で夢の松茸狩りと、好奇心旺盛なショージ君。赤瀬川原平氏との爆笑対談も収録
新たに発見された日記には何が書かれていたのか? 多数の関係者の証言と新資料で「伝説の少女」アンネの全貌に迫る初の本格伝記
紅花の故郷・山形、キリシタン教会領だった長崎、古来、一村勤皇の隠れ里、十津川……。故事逸話満載の、汲めども尽きぬ歴史紀行
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