作品
神道を通じて支配層と天皇は強い信頼関係に貫かれた共同体を構成してきた。日本史の中の天皇にスポットを当てた好歴史エッセイ
母の日なんて大きらい!不妊症に悩む二人の女性が他人に打ち明けられない苦しみを三年間の文通で分かちあう。愛と勇気の書簡集
母とはどういう存在だったのか? 日常の主題を徹底的に追求し、渾身の力で切り拓いた現代女性文学の新地平。伊藤整文学賞受賞作
一九三二年、リンドバーグの息子が誘拐された!やがてひとりの大工が犯人として処刑される。冤罪事件の真相がいま白日のもとに
酒場で、病院のベッドの上で、ギャンブル場で、旅先で、ふと浮かぶ、もう逢えない人びとの顔……。人生の哀歓を綴る好エッセイ集
宮沢・細川・羽田・村山――消長著しい“猫の目政局”をわかりやすく分析。合わせて問いかける、「総理の座」はどうあるべきか?
個人の力では動かし難い絶対絶命の境涯を受けいれた戦士たちの最後の言葉。山本五十六、井上成美はじめ、勇者たちの痛切な肉声が蘇る。
薬物中毒の高校生のめくるめく幻想。虚実の転覆。旋回する生理と観念。新・新人類の感性最先端を描く話題作。中篇「月齢」を併録
明治四年、阿波徳島藩。歴史の軋みの中で窮死した一儒者の悲劇を描く表題作はじめ、闇に埋れた無名志士を掘り起こす短篇秀作集!
天才か!? それとも借金魔か、色情狂か。ナポレオンの時代に巨匠出現の必然を解きあかしながら、ユゴー・デュマ・バルザックの素顔をあくまでも人間的に描ききる出色の評伝。(中野翠)
93年から’94年にかけてのまさに激動の時代の世相を、著者独自の視点と発想から鋭く抉り出して総括し以後の展望を見抜いたレポート
短篇小説の名手の生涯を写真と書簡で編んだ豪華な文学アルバム。文豪の44年の足跡と世紀末ロシアの風物が大型本の中に再現される
愛憎の書 女性本願 美しき職能 処女宝
恋多き年頃を迎えた内大臣の姫君・月冴姫。小天狗の外道丸の手助けを受けて恋の手習いから始め、やがて成就を遂げる異色恋愛小説
五十音図に秘められた呪いと誓いとは何か。九九に隠された陰謀とは。道具の魂胆を探る……。ショージ君の“ニュータッチ・ノベル”
この無垢な生き物は天からの贈り物。気がつけば二十匹の大家族。もう犬なしでは生きられない。愛犬家への道は幸福にして壮絶なり
漱石は当時の文人としては異例な科学好きであった。科学や科学者についての彼の文章から、文豪のサイエンス・アイについて考える
「赤ちゃんはまだ? 」の軽いひとことが若い夫婦を傷つける。漢方薬や体外受精など、不妊症治療の最前線と人間ドラマをレポートする
「諸君!」好評連載のコラム第二弾。知命を過ぎて還暦に近づくいまも昆虫採集に胸を焦がす当代随一の解剖学者が放つ痛快エッセイ
珍らしや病に倒れた鬼平を救った指圧医がおちいった罠……『麻布ねずみ坂』等二篇をおさめた大好評コミック鬼平シリーズ第七弾!
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