作品
「そして」にこだわる転換期の男の日常を交錯する歴史、文化、諸事百景――言葉への独特の感性が生んだ幻想とペーソスの小説世界!
構想から五年。日本、世界の事例を徹底的に集め、分析検討し尽くした後に見えてきた臨死体験の世界。「これで死が恐くなくなった」
(上を参照)
良人ある人々 花の東京 蒼眸黒眸 結婚街道 無憂華夫人
江戸の町に起きる犯罪のなかでもその所業人道を踏み外す梟悪の業。南町奉行所付同心、祖式弦一郎の水際立った推理で暴く時代活劇
もう若いとはいえない男女三人組が、幽霊が書いたという不思議な小説を大出版社に持ち込んだ。甘く切ない中年男女の青春物語
貨物船が横転し、中身が発覚。電子機器の不正輸出事件で身代りとして三年二カ月の実刑を受けた東亜運航の和田は復讐に立上がった
三月前に死んだ夫は家中の時計のネジを巻いて歩いたものだった。喪失感のなかでも生活は続く。ある日新しいお手伝いさんが来て…
強靭なバランス感覚の人・大岡昇平、醇乎たる日本文化の体現者・尾崎一雄、超然自由の人・藤枝静男。三人の凛烈な生き方を語る随想集
ドアの開閉、朝食のメニュー、車のナンバープレート、そしてオペラ。まだまだ尽きないイギリスの不可思議を解明するエッセイ集
脳死の判定基準の曖昧さを衝き、臓器移植の問題点を抉って、人の生の真実に肉迫した感動作。93年のルポ「九大肝移植」を増補収録
資産家の老女の架空名義の銀行預金を横領した銀行員と愛人の女子行員の愛の微妙な動揺が悲しい結末になる表題作など最新傑作推理
大恐慌の名残と戦争の予感に揺れるニューヨーク一九三○年代。夢を求める市民の情景をモザイクして時代を活写した自伝的長篇傑作
連立政権成立の淵源は十年前の二階堂擁立にあった。公明党幹部の立場で、政界再編を裏側から見続けてきた著者の「初公開極秘メモ」
執筆、旅、釣り、酒……様々なふれ合いで知った“その人と真実”。最も信頼された編集者が、四十七年の交りを通して綴る文士の全貌
「語り」の手法を自在に駆使して生の一閃を把える、著者の短篇の魅力を余すところなく示す。三十代の野心的な作品十六篇を収録する
外に尼港虐殺事件やカリフォルニアの排日気運、内に宮中某大事件や天皇の病状悪化に伴う摂政問題に揺れ動く日本政府首脳の苦慮
金品強奪のみならず、必ず女を犯す妖盗“葵小僧”。神出鬼没の難敵に、鬼平は振り回されるばかり。果たして糸口は見つかるのか!?
スターリン、毛沢東、金日成らを熱狂的に支持した日本のマスコミや知識人。その妄言の数々を徹底検証!第三回山本七平賞受賞作
世界を熱狂させた銀盤の女王が金メダルに輝くまでの苦労、スターの生活、長年秘密警察に監視された内幕等を赤裸々に綴った話題作
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