作品
あれほど愛した大日本帝国は何処へ行ったのか――。該博な欧米文化の教養を駆使し、歴史的見地から国家と国家意識の検証を試みる
昭和十七年、シンガポールで従軍画家藤田嗣治の絵のモデルになった陸軍軍曹が藤田の思い出を語る表題作など、兵隊もの六篇を収録
英文学教授の息子の自殺の原因とされた女子大生が偲ぶ会の会場となった学園で刺された。学部長選挙がらみの事件で、学園は大混乱
仕事一筋だった大企業の部長がボランティア休職を認められて、痴呆老人や心身障害者などの福祉の現場に入った十カ月間の奮闘日記
映画「JFK」はデタラメだ!二人のケネディ遺体解剖医が二十八年間の沈黙を破って怒りの猛反撃。全米を騒然とさせた問題証言
初期士道小説名品の数々を網羅。直木賞受賞作「暗殺の年輪」をはじめ、この作家独自の藤沢調ともいうべき色彩は、ここにはじまる
野球を愛するすべての人々が“心の慄え”を感じる芝の匂い、踏みしめる土の感触をえがく人情とファンタジーの交錯する傑作十一篇
タス通信特派員として八年余りを平壌で過ごしたロシア人記者が明かす金日成体制の内幕から市民生活の実情。迫真のドキュメント!
浮世絵師歌川貞芳が遭遇する心中、仇討、悲恋の幕切れ。湯島、向島、神楽坂……江戸情緒たっぷりに人生模様を回遊する連作短篇集
みちのくの木材の香る町・深代。運搬馬の清十郎は逞しい。だが機械化の波がこの町にも押し寄せ、清十郎と文彦に別れの日が訪れた
身近な心あたたまる話から環境問題、高齢化社会の問題までをエッセイに託し、全国の有名無名の人びとが綴った断片六十一篇を収録
「ドリアン・グレイの肖像」「獄中記」を始め、ワイルド全八篇と、感傷や自己陶酔に笑いを浴びせるサーバーの「現代イソップ」併録
真南の風吹き、ゆったりと時間が流れる沖縄。琉球王朝以来つちかわれた、芸能、食文化、信仰生活をテーマにその限りない魅力を描く
ゴジラ、ヤマト、ナウシカから東京ラブストーリーまで娯楽作品に無意識に込められた戦後民主主義の思想を追い八○年代を総括する
日本全国を飛びまわる日々の著者が、めし関係にはじまる人生の重大瑣事、過激な立腹、密かなる娯しみをぎっしり語る風雲エッセイ
ソウル市民はどんな暮しをしているか。街の形成史から王朝の伝統行事、庶民の慣習、歳時から、ものの考え方にいたるまで書き尽くす。
ロシアに明日はあるか? もしあるとすればどこにあるのか? 謎につつまれた魂の深淵に渾身の力をこめてせまる想像力のバトル!
残留孤児二世たちが恋人を探して結婚するまでの葛藤と、自己確認のための中国への帰郷を描いて、日中の現在を両国の間から見直す
漱石の直筆だからと買ったら弔辞で売るのに苦労した話など、古書と古書店の客をめぐる、とっておきの話を達意の文章で披露する
バブルはじけて世の中沈みがち。だけどマリコは密かな楽しみに盛り上がる!おとなの世界の扉をひらく「思い出し笑い」の八冊目
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