作品
二十一世紀を前に霞が関の頭脳集団は日本をどう舵取りして行くのか。膨大無比な取材で“党高官低”の官僚たちの“冬”を剔出する
独裁者漢の武帝の巨大な影の下で運命を笹舟のように揺さぶられる李陵・蘇武・司馬遷。中国歴史のコミック化、好評シリーズ第二弾
(上を参照)
出会いもあれば、別れもある。幸せな恋、邪悪な恋、殺意に変わった恋もある。夜更けの大都会の片隅で、男と女が織りなす物語十篇
あの夏、少年をつつんだ恐怖の体験、また大人の男と女のしがらみのうとましさ。今も心に翳を落とす、あの日あの頃の九つの出来事
事故で半身不随になった人気作家を軟禁して自分だけのために小説を書かせようとする元看護婦。ファン心理の怖ろしさを描いた傑作
歴史に造詣の深い著者が、日本の成り立ちについて該博な知識と緻密な論理を駆使して考察をめぐらし、明快な結論に導く注目の評論
試合での相討ちを望まれてとまどったり、暗闇に怯えて罪のない男女を斬り殺した汚名を着せられたりして、苦境におちいる宮本武蔵
希代の頭脳を持った人間嫌いの青年がコンピュータを駆使して大衆を操ろうと企てたとき……。現代を撃つ話題の俊秀の芥川賞受賞作
聞くことはできるが話すことのできない帰国子女の、少女期から結婚までの間に見たさまざまな人間模様を描く芥川賞受賞作ほか二篇
世間に知らぬ者なき男狂いの浄瑠璃語り・竹本小伝に想いをよせる醜男の船頭。男の真情の滑稽と悲惨を描いた話題の直木賞受賞作品
ひたすら人の心の荒野へむかう写真家のファインダーに、人生の何が映し出されるのか。一瞬のシャッターに賭けた男を描いた短篇集
時代と共に定年も変わる。自由に生きる二度目のチャンスをどう活かすかは、金や地位ではなく自分の決断次第。六十四人の例を紹介
宮本百合子と湯浅芳子。二人の強烈な個性が出逢い、そして別れるまでの愛の日々を見事にあぶり出した衝撃的力作ノンフィクション
亡友・開高健の人と作品をめぐる七篇をはじめ、著者秘愛の文章を材にその品格美質をとことん解析する。書物の美食家諸氏に贈る本
山犬を意のままに動かす正体不明の恐るべき兵法者や、万に一つの勝ち目もない凄腕の剣豪との立ち合いなど、宮本武蔵の死闘は続く
海の色と、血の色と、月明の色と。三つの宝石に託された三つの物語。同時代を疾駆した作家が死力を尽くしてつづった〈魂の自伝〉
カナダの北西部の大河マッケンジーをただ一人、七十一日間かけて漕ぎ下り、インディアンやイヌイットと交流する痛快無比の冒険記
海軍はなぜ太平洋戦争へ暴走する陸軍を抑止できなかったか? 明治の建軍以来の歴史をみつめ直し、破局に向かわせた真因をさぐる
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