作品
一代の財閥総帥“怪物”大倉喜八郎の長男・喜七郎は父と大違いでスマートが身上。妾腹の弟の著者の目に映った“放漫財閥”解体史
妻とは会話らしい会話を交わしたことのない中年男が、バーで出会った女性とのシャレた会話にすっかり夢中になる。連作七篇を収録
史上最年少の若さで芥川賞を受賞して以来、常に斬新、かつ卓抜な手法で現代日本文学の新局面をうちひらいてきた著者の珠玉五十篇
敗戦後十二年目に遺族が手にした六通の遺書に秘められた驚くべき事実。第二十一回大宅壮一ノンフィクション賞を受けた感動の力作
テレビの春日局は本当の彼女の姿ではない。日本史上の常識と思われてきたことにとんでもない誤解があるのだ。定評ある永井意外史
東大を辞めて発言もますます大胆。伝統的保守の立場から、開かれた皇室論、新天皇への期待、文明の小児病、マスコミ問題等を論ず
相手によって色のちがう名刺を渡すビジネスマン、ハイテク商品開発の秘密、思わずホロリとする話など、面白くて役に立つ話を満載
強姦されたと訴え出た美人女優にかかずらううち、連続爆破事件に巻きこまれる刑事。小悪党どもがデトロイトの街で踊り狂う面白さ
既刊十三巻をうけ最近回第百回までの作家、米谷ふみ子、村田喜代子、池澤夏樹、三浦清宏、新井満、南木佳士、李良枝の受賞作を収録
江戸に多発するおしこみ強盗を三味線流しの夜鴉おきんのヒントによって無事解決。おなじみ神林東吾らが大活躍の人情捕物シリーズ
同僚の変死を疑われた日本のエリート社員が逃亡先のハンブルクでかつて文通した女性を訪ねると、彼女は“飾り窓の女”になっていた
離婚を契機に生々と暮らす母親、落ち込んでボケの進む父親。両親を通し、娘の立場から、夫婦とは、両親とは、性とは何かを考える
「川千鳥」「ビリヤード」「虫やしない」「元禄忠臣蔵」等、過ぎし日を惜しみ、芸を語り、失われた風物を想う。人気作家の感懐と雅味
元号が変わっても武道館を埋めるおばさんは強いし、生意気なOLはますます元気だし、おまけに老舗のモリソバはちょっぴりなのだ
廃刊に追い込まれたタウン誌〈海市〉の復刊をめざす編集者たちのリトル・マガジンへの夢。友情と情熱に燃える現代の“金沢情話”
第二皇子故に皇室の人間的側面の体現者として真摯に生きた秩父宮五十年の生涯を通して、新視角から昭和天皇と皇室の実像を描く
社内きってのプレイボーイがついに結婚。花嫁はさぞ美人かと思いきや、なんと大女のデブで激ブス。披露宴の会場は静まりかえった
海外駐在、留学、旅行などで外国へ出る女性がふえている。著者自らの体験と多くの実例を挙げて提言する“海外ではかくあるべし”
絵と文で描く映画の楽しみ、互いに相許す友人と語る芸談、小説作法。あるいは旅に出る喜びを記し往時をなつかしむ人生の達人の本
文藝春秋読者賞「いいかげんにしてよアグネス」を始め、鋭いテレビ評、現代のエリートたちへのインタビューなどの硬派エッセイ集
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