作品
淀川、利根川、木曾川、筑後川を歴史的、文化史的に解き明かして、水と緑と土という資源問題に対して提言する、新しい国土利用論
十代将軍・徳川家治の治世、八嶽党と名乗る謎の徒党をめぐる凄絶な暗闘。本格時代小説の復権を求め久々の登場。一千枚の力作長篇
女から敵討ちを頼まれた男に平蔵が助太刀を申し出て意外な事実が判明。「げに女心は奇妙なものよ」と、さすがの鬼の平蔵も苦笑い
テレビの世界をこよなく愛す放送作家がタレント、ディレクター、番組制作の裏方たちの哀歓を温かな目差しで描く心楽しいエッセイ
東郷青児の“妻”たち、杉本良吉の妻杉山智恵子、性研究創始者の妻小倉ミチヨら、昭和史の影を生きた女たちの愛憎。文春読者賞受賞
もしある日、上役が誰も出社しなかったら、もし自分の座る席がなくなっていたら……。あなたにも起こるかも知れない出来事の数々
広く日本の季節的な風土現象を知り、そこに繰り広げられる人間の生活史をたずねる。吟行に、また句作せぬ人にもたのしい風物百科
幼児誘拐犯は実の親か? 卑劣な犯罪を前にさすがの平蔵にも苦悩の色。表題作のほかに鬼平ファンの期待を裏切らぬ傑作を六篇収録
難事件には決して負けないオニ警部も、押し掛け名探偵・夕子には惚れてしまった弱みがあった。シリーズ第二弾には連作五篇を収録
ドラマ出演中に脳内出血で倒れ生死の境をさまよいつつも必死の闘病で役者としてカムバックするまでの感動的な記録と夫婦愛の物語
芥川賞の選考委員退任を機に第一回からの関係者である著者の、当事者のみが知りえた秘話を交えて愛惜こめて描く両賞の波乱の歴史
愛しあった夫婦が家裁の門をくぐるとき、現代の愛のかたちが浮き彫りにされる。種々のケースを通じて迫る、ドキュメント“離婚”
腹のことを考えない人は頭のことも考えないという。王者の食事から人肉嗜食まで“食”の極限をきわめつくした話題の名エッセイ集
夫の愛人に子供ができたため離婚した明子は四十歳にして歩み始めた第二の人生が、これほど華やいだものだとは思いもよらなかった
(上を参照)
大恩ある盗賊の娘が狙われている。密偵の仁三郎は、平蔵に内緒で非常手段をとる。盗賊上りの部下を思いやる鬼平のヒューマニズム
明治の父を中心に戦前の中流家庭の姿を、エッセイの名手が、巧まざるユーモアをまじえながら、鮮やかに描いてみせる待望の随筆集
少年の刃が委員長の胸を貫いた瞬間に社会党への弔鐘が鳴った。テロリストと野党政治家とが交錯する一瞬までをたどる大宅賞受賞作
北海道大雪山の“新縦貫道路”建設に働く青年技師の自然保護に賭ける真摯な夢と挫折を描いた長篇。峰々に谺する清冽な男のロマン
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