作品
長屋の空き家から見つかった金無垢の根付。歴代の持ち主は小籐次ゆかりのお大尽を始め、有名人が絡んでいる。騒動の決着はいかに!?
幕府の軍事顧問だったフランス軍人ブリュネは、日本人の士道=エスプリに感じ入り、母国の方針に反旗を翻して戊辰戦争に身を投じる。
公儀の筋から相談を持ちかけられた小籐次。御用の手助けは控えたかったが、外堀は埋められている。小籐次が巻き込まれた事件とは?
「鬼平 決定版」シリーズ最終巻。未完の表題作ほか「女密偵女賊」「ふたり五郎蔵」の全三篇。「平蔵の好きな食べもの屋」特別収録。
戦国時代に起きた、島津義弘、織田信長、真田昌幸など想定外、七つのストーリーを歴史小説界気鋭の作家たちが描く傑作短編集。
江戸に連続する「手首斬り」殺人。同心・平四郎が犯人に狙われている? 案じた飼い猫のまるがとった策とは――人気シリーズ最終巻。
旧主・久留島通嘉に呼び出された小籐次は、思いがけない依頼を受ける。それは松野藩藩主となった若き日の友の窮地を救うことだった!
平蔵のみならず、その周囲の者たちの命が次々に狙われる。生涯一の難事件ともいえる事態に、平蔵は追い詰められる。渾身の長篇!
謹厳実直な亡父に隠し子がいた。衝撃の事実と妹の存在を知り、平蔵はひと肌脱ぐ。一方、おまさは女盗賊に気に入られ、満更でもない。
伊東甲子太郎を慕い新撰組に入隊、後に赤報隊に身を投じた久留米藩脱藩隊士、篠原泰之進。彼の目を通じてみた新撰組の隆盛と凋落。
秀吉が利休に切腹を命じた理由は信長時代まで遡るものだった…八十四歳の作家が膨大な史料から真相をあぶりだす歴史ミステリー。
江戸のおんなを描いて「不世出の名人」と評された杉本章子、最後の傑作。大店の若新造から転身した人生の機微を描いて、泣かせます。
剣の腕を買われ、火付盗賊改に加わった徳右衛門。大店に押し入った賊の仲間割れで殺された男により、窮地に立つことに。一家離散!?
師走、小籐次は永代橋から落ちた男を助ける。だが男は死に、謎の花御札が残された。探索を始めた小籐次は、唐人も絡む謀略に気づく。
「当代、まれに見る名人であった」と平蔵の会話にあの秋山小兵衛が登場したりと、著者の遊び心が随所にうかがえる。これぞ円熟!
著者が鬼平ベスト5に選んだ「瓶割り小僧」を収録。ほかに、平蔵が自身のかなしみを吐露する「春の淡雪」など心に沁みる作品揃い。
奏者番に取り立てられた水野備後守はさらなら出世を目指し、松平伊豆守に服従する。そんな折、由井正雪の乱が起こり、備後守はその裏にある驚くべき陰謀に巻き込まれていく。
「耳袋」の刊行を根岸に願い出ていた版元が何者かに殺された。評定所の会議で根岸に嫌疑が掛かった。根岸最大の危機を迎える?!
その店はある藩の交易を一手に引き受けていたが、不審な金の動きに気づいた若旦那が調べ始めた矢先だという。鬼彦組が動き始める。
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