作品
全国を放浪し、死者を悼む旅を続ける坂築静人。彼を巡り、夫を殺した女、人間不信の雑誌記者、末期癌の母らのドラマが繰り広げられる
武家の非情な掟の世界を端正な文体で描き、直木賞を受賞した表題作。ほか処女作「溟(くら)い海」など4篇を収録した記念碑的作品集
妻殺害をネットで依頼した愛人の心の軌跡。バリケードのような家に住む姉夫婦と妹。三面記事の向こう側を鮮やかに描く6つの物語
妻子と別れて故郷博多に戻った精一郎。がんに冒されながら、結婚と離婚を繰り返す敦。新直木賞作家が描く、どん底からの再生物語
時代が大きく揺れ動く時、歴史の先人たちは何を考え、どのように行動したのか。歴史上のリーダーたちが語りかける勝利の極意とは
狂気にみちた愛のもとでは善と悪の境もない。暗い北の海から逃げてきた父と娘の過去を、美しく力強い筆致で抉りだす著者の真骨頂
連続殺人事件の発生から犯人の死刑執行までを克明かつ重層的に描いた直木賞受賞作。世紀を超えた執念の全面改訂版、待望の文庫化
モトクロスに青春を賭ける青年・貞二の挫折と恋、多感な時期の葛藤を描いた、オール讀物新人賞受賞作を含む青春小説6篇を収録
デビューの頃から著者の感性を育んできた田舎の“楽園暮らし”。自然と共に日々を送る幸福と悪戦苦闘を、ユーモアを交えて描く
犯罪解決の鍵は現場の捜査員の経験と勘と情熱だ。昭和という時代を駆け抜けた名刑事の活躍を描く名手、乃南アサの新シリーズ開幕
「ないものねだりの高のぞみ」と定義する自らの性格について爽快に語る。印象的な紀行文や、淡々と喜びを語る直木賞受賞の言葉も
見知らぬ死者を悼み、全国を放浪する静人。日記という形式をとり、過酷な旅の全容と静人の脳裏に去来する様々な思いを克明に描く
江戸と明治を半分ずつ生きた落語界のスーパースター、三遊亭円朝。彼を取り巻く5人の女と、新しい時代の幕開けを哀惜こめて描く
時代と向き合い、時代に挑み続ける桐野夏生、初の対談集。柳美里、重松清、原武史、林真理子などの論客との、注目の発言が満載
昭和7年、暮愁先生の句会に加わった大学教授の娘ちゑ、女子医学生の壽子、浅草芸者の松太郎。三者三様の恋模様を軽妙洒脱に描く
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