作品
浅草の高級料亭の裏庭に怪しい人影が…。男の顔を見た密偵・粂八に13年前の苦い記憶が蘇る。鬼平の密偵達の人生を描く二編を収録
鬼平の息子・辰蔵が通う道場に現れた五十過ぎの浪人。恐るべき一刀流の使い手に、平蔵の苦い記憶が蘇る。「泥鰌の和助始末」他一編
彦十、粂八ら密偵たちが一堂に会した新年会。興にのって、いま一度盗みをやろうと盛り上がる彼らが、思わぬ事件に巻き込まれ……。
女賊おしまとの密通が原因で役目を追われた元同心・松波金三郎。彼のもとへ再びおしまが現れたことから事態は思わぬ方向に向かう
鬼平が実弟のごとく可愛がっていた丈助が騙し討ちに。犯人は大身旗本の息子。法の裁きの届かぬ不条理に、鬼平は憤る。全二編収録
吉原の女郎に溺れて花火師の職を失い、火付けを働く男。手配中の女賊の裸身を貪る同心。女と金に翻弄される人生を描く二編を収録
一度目にしただけで、悪夢にうなされる異形の刀法“雲竜剣”。その使い手に決死の覚悟で挑む鬼平の運命は!?「雲竜剣走る」ほか一編
野見の勝平一味を一網打尽にした鬼平は、一味の剣客・石坂に立ち合いを挑む。石坂は同心・沢田の師匠の仇でもあった(「剣客」)。全二編
捕えた盗賊を牢から逃がし、自ら牢に入った同心・小柳。盗人と同心の奇妙な友情を描く「あきれた奴」ほか、涙と笑いの三話を収録
平蔵、左馬之助とともに高杉道場の三羽烏とうたわれたかつての剣友が、鬼平を襲う。二十数年ぶりの対決の結末は!? 全三篇収録
不気味な大男が忠吾にせまる「男色一本饂飩」、盗人が鬼平毒殺を狙う「白い粉」……悪党の過激な攻勢に鬼平達の運命は?全三篇を収録
親友・岸井左馬之助の縁談の相手に悪のにおいを嗅ぎとった鬼平は……。友のため命をかける平蔵の男っぷりと人情を描く二篇を収録
盗人“狐火の勇五郎”一味の二代目は、密偵おまさのかつての恋人。鬼平への忠義と恋心の間で悩むおまさの決断は?「狐火」ほか一篇
夜鷹殺しを黙殺する公儀に怒りを抱いた鬼平は、単身、捜査を開始。犯人は意外なところにいた……。鬼平の人情味あふれる二篇を収録
密偵を救うため、賊の隠れ家に単身忍び込んだ平蔵。立ち回りの末、捨て身の剣の使い手に追いつめられて……。「血闘」「密通」を収録
兄の復讐を誓う悪党・霧の七郎は、鬼平の息子・辰蔵に刺客を送る。剣の達人と相対した辰蔵の命運は……。「霧の七郎」を含む二篇収録
鬼平のいぬ江戸では、再び悪党どもが跳梁跋扈し始めた。あげくに鬼平の娘、お順が誘拐されて……。スリリングな展開の二篇を収録
のんびりと奈良見物に向かう鬼平をつけ狙う怪しい影。屈強な刺客たちの兇剣に、鬼平は深い傷を負う。はたして活路は見出せるのか
火盗改メを一時解任された鬼平は休暇のため京へ向かう。道中、老盗より盗みの奥義を授かって……。「盗法秘伝」「艶婦の毒」を収録
鬼平という人物の魅力、人心掌握術の見事さ、当時の江戸の様子、平蔵の刀や煙管についての蘊蓄等々、様々な人々が多面的に池波正太郎作「鬼平犯科帳」のユニークさ、面白さを追究!
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。