作品
日本の古街道を歩き、古い町や村を訪れ、その場に立って人間の営為や自然を観察しつつ、歴史に造詣の深い著者が思索する。従来の紀行文の範疇を越えた新しい文学
モンゴル、韓国、ヴェトナム—中国をとりまくこれらの国々は、いかに中国文化の影響を受けつつ歴史を作ってきたか。現地を歩き、つぶさに見聞した卓抜な紀行文学
中国を舞台にした雄大なロマンの完結篇と共に、中国に造詣の深い著者が彼の地を訪れて、つぶさに実見し、考察する紀行文、および陳舜臣氏との対談をあわせて収録
大国ロシアと鎖国日本の軋轢からカムチャツカに抑留された高田屋喜兵衛は、商人の身でありながら両国の関係改善のため懸命の努力をはじめる——感動の大長篇完結
紀元前三世紀、秦帝国が滅びた後広大な中国を舞台にして覇を競う項羽と劉邦。漢帝国の成立までをさまざまな人間模様を織り込んで描いた手に汗にぎる雄大なロマン
極貧の境遇から抜け出て、巨大な北前船を持った高田屋嘉兵衛は、念願の蝦夷地へ、更にはエトロフへ渡り、豊饒な漁場を開拓する。江戸後期の快男児を描いた大長篇
幕末、時代の煮えたぎるなかで、懸命に蘭学と取り組んでいった男たち——幕臣松本良順を中心として、彼らの生きざまと新しい時代へのエネルギーを見事に描く大作
幕末、巨大な組織「江戸幕府」が崩壊してゆく激動期、時代が渇望した学問「蘭学」習得に邁進した男たち。彼らの目を通して新しい時代へのエネルギーを捉えた大作
大陸文明を日本の風土に調和させ大きな足跡を遺した弘法大師・空海とその時代を見事に描く「空海の風景」。著者が積年のテーマにいどむ画期的な作品。ほかに戯曲「鬼灯」を収む
西郷隆盛の薩摩軍団は次第に政府軍に追い詰められ、郷里の城山で潰滅した。反乱士族を鎮圧した大久保利通もまた翌年凶刃に斃れ、明治初期の激動の時代は終熄した
明治十年二月、鹿児島の野に伏していた西郷隆盛は、ついに政府に対して兵を挙げた。最強の薩摩軍団はなだれをうって熊本を襲う。西南戦争の幕が切っておとされた
征韓論は日本を引き裂いた。薩摩系の士官は西郷隆盛を戴いて鹿児島へ去り、薩摩は独立国の様相を呈した。新生日本は崩壊の危機を迎えた。西南戦争を描く大河小説
明治維新は成った。が、その内部には様々な不満が渦巻いていた。征韓論を発火点として国の存亡を賭けた抗争が勃発する。西南戦争を雄大なスケールで描いた大長篇
戦国の智将・黒田官兵衛を描いた「播磨灘物語」の完結篇とともに徳川家康の起伏に富む生涯を浮き彫りにした「覇王の家」を併録。司馬史観独自の興味ぶかい家康像
第一期三十二巻に続き、司馬全集第二期の開始です。第一回配本は戦国期、信長、秀吉の天下取りを助け、自らも九州で覇をとなえたた稀代の知将黒田孝高の波瀾の生涯
評論随筆集/年譜
花神(二) 他十四篇
花神(一)
城塞(二) 他十三篇
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