作品
歴史文学の巨匠が、雄渾の筆を自在にふるい、日本史上12人の名将の軍略、人事、経営の各方面から覇者の条件を説きおこす小説集
家治の治世、将軍職継承に絡み不穏な動きを続ける八嶽党。陰謀に巻き込まれた元御家人・源次郎の行く末は? 傑作伝奇時代小説
ダイビング中に妻の不倫相手に襲われた推理作家は大海原で無人のヨットに救われる。が、その船には恐るべき秘密が隠されていた
地裁判決が2人の明暗を分けた。女が週刊誌に発表した手記が、波紋を広げていく。強大な国家権力に追い詰められた弓成の運命は?
エーゲ海の小島を訪れた不倫関係の男女を襲う不可思議な出来事。重い現実を背負う2人が行き着く場所は? ゴシック・ホラー長篇
札差し駿河屋の娘お吉は、数え十六、蔵前小町。人呼んでおちゃっぴい。お吉と江戸の人々が繰り広げる、笑いあり涙ありの傑作人情譚
土佐のあらくれ漁師も、江戸の豪商も、それぞれの思いを胸に一生一度のお伊勢参りへ旅立つ。御師が結ぶ不思議な縁と希望の物語
地獄島を破壊し釜山に逃げた水原は何とか日本に戻るが、自分が「組織」のある企みに利用されていたことを知り、報復に動き出す!
商家から武家へ、大名の姫から芸者へ、そして異人の妻へ——。維新の風に翻弄されながらも運命に従い奮闘する女たちを描く短篇集
仏像庄右衛門が、盗みに入った寺で逆さに吊るされた秘仏に遭遇した同じ頃、深川では似た格好で殺された芸者の死体が見つかり……
恋愛小説家の父と暮らす12歳の少女のもとへ新しい家族がやって来た。“恋”とは? “好き”とは? 全3巻、3ヶ月連続刊行の第1巻
たけのこ、山菜、菜の花、真鯛、かつお、ほたるいか……新しい季節の息吹を嵐山吉兆はどう料理するか。「四季の食卓」シリーズ完結篇
魯山人と親交のあった父は、彼の死後すべてを売り払ってしまう。なぜか? 過去を辿る旅のなかで、魯山人の真実が明らかになる
非婚・少子化・大不況の時代をいかに生きるべきか。破綻をきたした「無根拠な楽観」を越えて、あるべき社会を模索する刺激的論考
「よろしかった」がよろしくない理由など、巷に氾濫する言葉の誤用を紹介。誤りに至る理由も解説した、現実の日本語の諸相に迫った1冊
法隆寺(聖徳太子)・高山寺(明恵上人)・酬恩庵(一休)・松蔭寺(白隠禅師)・五合庵(良寛)……48人、それぞれの名所旧跡
梨園の親子で舞台人でもある2人の率直で親密な往復書簡。幼い日の思い出、舞台への思いから連載中に迎えた結婚を巡る言葉まで
市井の人々を至近距離で取材し、その喜びや悲しみを、温かすぎず、また冷たくもない筆致で活写した、稀有のルポルタージュ・コラム
日本一の宮大工、薬師寺金堂を手がけた著者が引退を機に技の伝承、人の育成等を語り尽す。今、徒弟制度が必要なのはなぜか?
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