作品
豊後関前藩の若き武士三人が互いを斬る窮地に陥る。哀しみを胸に江戸での浪人暮らしを始めた坂崎磐音は陰謀に巻き込まれ……。
水戸へ向かった小籐次は葵の御紋が入った藩主の状箱が奪われるという事件に遭遇する。誰が何のためにやったのか? 決定版堂々完結!
長屋の空き家から見つかった金無垢の根付。歴代の持ち主は小籐次ゆかりのお大尽を始め、有名人が絡んでいる。騒動の決着はいかに!?
「鬼平 決定版」シリーズ最終巻。未完の表題作ほか「女密偵女賊」「ふたり五郎蔵」の全三篇。「平蔵の好きな食べもの屋」特別収録。
公儀の筋から相談を持ちかけられた小籐次。御用の手助けは控えたかったが、外堀は埋められている。小籐次が巻き込まれた事件とは?
平蔵のみならず、その周囲の者たちの命が次々に狙われる。生涯一の難事件ともいえる事態に、平蔵は追い詰められる。渾身の長篇!
謹厳実直な亡父に隠し子がいた。衝撃の事実と妹の存在を知り、平蔵はひと肌脱ぐ。一方、おまさは女盗賊に気に入られ、満更でもない。
旧主・久留島通嘉に呼び出された小籐次は、思いがけない依頼を受ける。それは松野藩藩主となった若き日の友の窮地を救うことだった!
「当代、まれに見る名人であった」と平蔵の会話にあの秋山小兵衛が登場したりと、著者の遊び心が随所にうかがえる。これぞ円熟!
著者が鬼平ベスト5に選んだ「瓶割り小僧」を収録。ほかに、平蔵が自身のかなしみを吐露する「春の淡雪」など心に沁みる作品揃い。
師走、小籐次は永代橋から落ちた男を助ける。だが男は死に、謎の花御札が残された。探索を始めた小籐次は、唐人も絡む謀略に気づく。
いかなる時もブレない平蔵の指揮下、命を賭して働く与力・同心・密偵のチーム鬼平。それにしても、このところ切ない事件が続くのだ。
練達の域に達したチーム鬼平の探索。しかしここ最近、お調子者の同心・忠吾ですら、生きていくことのつらさを感じる日々である。
小籐次は深川惣名主の三河蔦屋に請われて成田山詣でに同道するが、一行を付け狙う賊徒に襲われる。賊の正体は、そして目的は何か?
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