作品
がんとともに臓器は取り除くなかれ、抗がん剤の副作用と毒性、根拠の弱い免疫療法……。がん治療で後悔しないために警鐘を鳴らす
ヒナゴンとはかつて広島の比奈町に現れた謎の類人猿。三十年ぶりの目撃情報に町は右往左往。遂には町長選に騒ぎが飛び火してしまった
深川の料亭『江戸屋』の娘・玉枝は、女将である母・秀弥や周囲の人々の温かく時には厳しい目に見守られながら立派に成長していく
惨殺された修道女と、顔の皮を剥がされた四肢切断死体の関係は? 二転三転する捜査の先には予想をはるかに超える巨悪がひそんでいた
息子を事故で亡くし狂気の淵に沈む姉。その周囲に渦巻く悪意の源を探る弟。犯罪文学の名手が人間の魂の深奥を静かに描く最新作
2月にガンで急逝したイラストレーター、渡辺和博の明るい「ガン闘病記」。巻末に嵐山光三郎、神足裕司、南伸坊の追悼座談会収録
ピエロ男、トイレの神様、フリーダ・カーロの女……。夢ではない。現実でもない。この地球に起こっている、言葉にはできない物語
一向宗門徒により古くから自治を守ってきた伊勢・長島。その地に織田信長が目を向けた時、悲劇が始まった。歴史スペクタクル長篇小説
大麻に耽りながら世間に呪詛を浴びせる「俺」は寝たきりの祖母を懸命に介護する。挑戦的でまったく新しい饒舌体で、芥川賞を受賞した
頭はよく間違えても身体の判断は誤らない。武道家でもある著者が、「心と身体を切り離す」知恵から危機管理法まで真の胆力を伝授!
絶好調の女流4人と、ノワールの馳星周、本格の山田正紀、そして巨匠・山田風太郎の、多彩な顔ぶれによる豪華アンソロジー第3巻
生前の罪で輪廻サイクルから外されたぼく。だが天使業界の抽選に当たり、自殺を図った少年の体へホームステイ。新生活が始まった
作家である夫宛に届いた手紙には、ただ一行「タケヤブヤケタ」と記してあった。生の不可思議さを精妙な文章で浮かび上がらせた八つの短篇
バイト雑誌を立ち読みしていたビンボー大学生・結城は、ひとりの少女から声をかけられて……。この夏、鮮烈なミステリーがはじまる
2001年9月、僕の住む町でテロ事件が起きた。5年後、無口な父はがんで逝った。NYと長野、やさしく強い人の姿を描く600枚
「あんた失礼じゃないかッ!」たいした理由もなく窓口で突然キレる中年、病院で看護婦を殴る年寄り……壊れゆく日本の大人のいま!
筒井康隆、井上ひさし、吉行淳之介など12人の作家が交替で編集長を務めた希有な雑誌に登場した著名人の本音爆笑インタビュー集
隊員を一人も死なせなかった——シャクルトンの伝説は本当か? 本隊の食料基地設営のために、南極を逆から上陸、遭難していった悲劇の隊
パール“ハーバー”は、なぜ真珠港ではなく、「湾」なのか。なるほどとうなずく話、心打つ話、ためになる話。今年もまた選りすぐりの61篇を
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