作品
日本の根底的な変革の時代、文学もまた新たな地平へと歩みを始める。第百十一回から百十六回までの七作と選評・年譜を合わせ収録
「陛下は吐血。洗面器一杯ぐらい」昭和が終わろうとしていた。苛烈な報道戦争の只中で苦闘する記者の姿を通して日本人を抉る問題作
老武士に生きがいを取り戻させた少女が無頼の若者集団・辻小僧に惨殺された。老武士四人が復讐の為に立ち上がる。シリ?ズ最終巻
「先生、この治療だと病院が赤字になります」。院内感染の噂を探るべく損保会社と手を組んだ若手医師が掴んだ恐るべき事実とは
田中真紀子の特異な人格はどこからきたのか。角栄と角栄以後の政治の流れと問題点を、立花氏でしかできない手法を駆使し徹底解明
半世紀以上もタップリ遊びました。落語、芝居で。じっくり愛しました。女性、競馬を。でもまだまだ散りませんよ、浮き世ですから
真珠湾攻撃で戦死した19歳の航空兵から、冤罪をも受け入れ死についた62歳の中将まで、82人の遺書・書簡・日記にみる、痛切な言葉
伊豆下田の名物鰻職人。かき入れ時の土用の丑の日に休むぞと啖呵を切るのが何より好きで、涙と女にゃ滅法弱い。男五十の純情物語
千葉周作が、二宮尊徳が、遠山金四郎が、ことごとく心服したという、驚くべき剣豪の破天荒な半生を描く、著者会心の痛快時代小説
フランスW杯からシドニー五輪まで、サッカー、野球、柔道、競馬などについて綴ったエッセイ。スポーツを愛する著者の珠玉の一冊
イチロー大リーグ好成績の秘密、上原の悔し涙に見た敬遠合戦の愚かさ、強肩古田の意外な弱点――「記録の神様」がプロ野球を斬る!
『勇魚』の主人公の息子、鯨捕りの熱い血をひく青年海軍士官の成長と活躍を軸に、日英同盟下の戦乱の時代を描く勇壮な大歴史絵巻
コンプレックスとトラウマを抱えた33歳のベラが、真実の愛を勝ちとるまでを爽やかに描き、多くの同世代女性の共感を得た処女小説
十九世紀から現代までの戦争犯罪や残虐行為などを日独の気鋭の研究者が客観的に記述。正しい歴史認識と戦争研究に不可欠の大事典
福岡市の香椎海岸で発見された男女の死体。汚職事件渦中のノン・キャリア官僚と愛人の心中だと誰もが思ったが。社会派推理の代表作
そこには生死を見つめる普通の人々の優しさがあった。全国から寄せられた四十篇、感動のアンソロジー。杉本苑子氏との対談を収録
昭和四年巳歳生まれ、八白土星、射手座。二十一年前に不意に喪われた向田邦子の全魅力を初公開秘蔵写真と妹の言葉でふりかえる
長寿庵の長助がお上から褒賞を受けた。町内あげてのお祭騒ぎの中、心境複雑な女房おえいの目前で事件が起きた。表題作ほか、全八篇
生命科学ではいま大革命が起っている。ガン制圧も遠くない。知の巨人が、人類の未来を文系人間にもわかりやすく徹底レポートする
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。