作品
一人は腕を切断されて軍籍を去り、一人は切断されずに栄光の道を歩むという人生の明暗を描いた直木賞受賞作「光と影」のほか、「宣告」「猿の抵抗」「薔薇連想」を収録。(小松伸六)
カモカのおっちゃんと、ローマ、ヴェニス、マドリッド、バルセロナ、パリの五都市で赤提灯、屋台を求めて飲み食いのハシゴをしながら、ヨーロッパの食文化を体験したグルメ紀行。
世紀の冒険野郎がなしとげた五大陸最高峰登頂の快記録。南極大陸単独横断の目標めざして、アマゾンのイカダ下りなど苛酷なまでの試練に次々と挑戦した一人の男の探検と放浪の日々。
ほとんどを中東に依存する石油が断たれたらどうなるか。この想定のもとに、日本列島が崩壊してゆく姿を、政府のプロジェクトの成果により具体的に描いた問題作。(曽野綾子)
今どき、好きな男に「好き」って言えない女なんているの? 自分を偽らず生きようよ。恋とセックス、友人、仕事、好きな動物、音楽……、一冊でわかるメニイ・サイド・オブ内田春菊。
貧しくても活気にあふれていた終戦後のあの頃。ぼくたちの生き甲斐と楽しみは野球と流行歌と映画だった。美しいオンナ先生ひきいる江坂タイガースの活躍を描くユーモア長篇。
アジアの文明の窓口は、しばしば海に面していた。ボンベイ、ジャカルタ、ホーチミン、台南……「海のシルクロード」をたどりながら、そこで暮らす人々の息吹きを描き出した傑作紀行。
カードマジックの名人である著者のもとへ、奇術の殿堂マジック・キャッスルから、お手合わせはいかがと便りが届く。カード片手にウィスキー・グラス、小粋に語るアメリカ酔夢行。
ロンドンでフレンチ・レストランをプロデュースし、ミシュランの星を獲得した著者による甘辛繁盛記と、仏料理の新しい流れの紹介
日本政治の最高権力者のオフィスであり住まいでもある建物の中は一体どうなっているのか。元首相秘書官と政治記者が親切に案内する
船舶・自動車電話に始まり、iモードや次世代機としてさらに変貌を続けるケータイ。その進化のプロセスから人間の欲望を抉りだす
ご存じ安倍晴明と源博雅が平安の都に起きた怪事件解決に乗り出す。呪が解けた時、人間の心の脆さと妖しのものたちの儚さが胸を打つ
史上最悪の刑事・禿富鷹秋は神宮署の放し飼い。信じるものは拳とカネ。汚れきった無頼漢に南米マフィアの魔の手が。新警察暗黒小説
五世紀後半の日本を舞台に、武力と戦略をもって反対勢力の豪族らを滅し、国家平定を成しとげたワカタケル大王の波乱の生涯を描く
『太陽の季節』で鮮烈なデビューを飾った著者の幅広き痛快交友録。作家、芸能人、スポーツ選手が綺羅星のごとく登場する戦後文化史
サンマ丼、穴子丼、味噌煮込みうどん、ベークドポテト……。旅して、よく食べ、考える。21世紀も赤マントはますます元気なのだ
著者が世を去って四半世紀。残された幾多の短篇から、選りすぐりの傑作歴史小説を再編集。いまでもその面白さは明らかである
中国初体験でヤカンに戦慄。気仙沼でのフカヒレ三昧に佐渡のイカソーメン。コンビニでおじさんはなぜひがむ? ハゲ頭大考察ほか
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