作品
乳ガンの手術後、何をするのもかったるい25歳の春香。この洞窟の出口はどこにある? 働かない彼女たちに現在を映す恋愛小説集
有珠山の噴火で昭和新山ができた昭和十九年、報道を怖れる軍部に抗して、観察と保護に努めた男の半生を描く表題作と「氷葬」「雪呼び地蔵」「月下美人」「日向灘」を収録。(解説・小松伸六)
源頼朝、義経、西郷隆盛、勝海舟――人の褒貶は棺を蓋っても定まらない。時の流れの審問を経れば勝者も敗者もひとしく美しく懐しい。透徹の史眼で縦横に語る著者の小説と随想集。
六本木のディスコ。イモの子を洗うような混雑の中で、踊る人、人、人……。その時、殺人が起った。折よく居合せた岩崎班の面々が勇躍して事件に挑む。乃木ら、女性捜査官も大活躍!
女は順哉の目の前で身を投げた。死んだ女からの謎の手紙。四十二年前の夜、母が暗闇に見たものは? 宿命とは何かを問う傑作長編
日本とブラジルで起きた殺人事件の被害者の手に握られた旧円紙幣の謎を追う新聞記者たち。戦後移民史の闇を描く超弩級サスペンス
ナンシー画伯曰く「木村拓哉は権力である」「もうステキじゃないW浅野」「薬丸裕英の順風満帆」……史上最強のテレビ批評第四弾!!
十歳で罹病、合併症に苦しみながら、二度目の膵臓移植手術でインスリン注射無用の体に戻った女性の闘病記と、最新治療レポート
自己破産!暴力団金融から監禁!幾多の試練を乗り越えて、巨万の富と夢を掴んだ男と女たち。ベンチャー、その十年の青春の軌跡
大正四年生まれと平成の才媛の珍問答は時に爆笑、時にまじめ。花柳界から世紀末論争、「IT革命」まで尽きることないおもしろさ
なぜ翻訳を愛するのか、若い読者にむけて、村上・柴田両氏が思いの全てを語り明かす。村上訳オースター、柴田訳カーヴァーも併録
ドリトル先生の物語に語られる19世紀イギリス文化の様々を、英文学者の著者が楽しく紹介。かつて謎だったあの言葉もついに解明!
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