作品
新聞記者と生物教師の結婚生活は夫の不倫で破綻するが、数年後、二人は恋の発熱のように激しく求め合う。究極の愛とエロスを追求
一万二千キロのサハラ横断、パリ=ダカ・ラリー。砂漠で死と直面しつつ、垣間見る絶対の世界。立松文学に新地平開く、純粋行動小説
押伏村には、六十歳を越えると蕨野へ棄てられる掟がある。今年は総勢九人、悲惨で滑稽な蕨野生活が始まった。芥川賞作家の野心作
作家・矢部は酒場のピアニストと恋に落ちる。二人を結んだのは肉体ではなく音楽。好色な物語を書く彼にとって初めての体験だった
ロシアのステッセル将軍から乃木将軍に贈られたとされるピアノの数奇な運命と“伝説の誕生”の謎を追う、作家デビュー初の書下し
門前仲町の居酒屋茜屋に集まる訳アリの男女たち。行き場を見失った彼らを癒す町と人の優しさが心に温かい九○年代の人情のかたち
男女医学生たちが解剖や外来実習や恋や妊娠にあたふたしつつ生き方を探る。そして彼らの十五年後。人生の実感を軽やかに綴る快作
上海――。魔都と呼ばれた時代があった街。その妖しい響きのままに咲き出でたような、上海リリーと名のる美女の数奇な生涯を描く
大新聞社の女性論説委員・南弓子は、書いたコラムが思わぬ波紋をよび、その地位危うし。面白さ抜群、十年余を費やした待望の書下し
昔の恋人と北アフリカのチュニジアを旅する主人公は、カルタゴの闘将ハンニバルに思いを馳せながら自らの人生の分岐点を振り返る
こんな小説があっただろうか? 千日の日記、千の視点、そしてそれを可能にした文体。二年を費した著者渾身の書下し長篇小説
(上を参照)
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