吉田義男はこう振り返る。
「あの年はとにかく打った、打ったという話になりますが、どんな状況でも個々の選手が自分の仕事をきちっとこなしてくれた。それがあの年の阪神の強さでした」
序 章 四球合戦の波紋
来年は優勝できるチームを作り上げた安藤のつまずきは、
84年シーズンの最終戦、本塁打王争いをめぐる事件にあった。
第1章 吉田義男の改革
まずはセンターラインの強化から、と考えた吉田は動く。
岡田を二塁、真弓を右翼に、そして木戸を正捕手に抜擢した。
第2章 バックスクリーン3連発と守護神誕生
伝説の3連発が生まれた夜、新たなクローザーが登場した。
2年目だった中西は持ち前の負けん気の強さで内角を攻める。
第3章 投手陣と攻撃的継投
「しっかり抑えて帰ってこんかい!」。吉田はそう言うと、
前日、原から本塁打を食らった福間に再対決の機会を与えた。
第4章 巨人にあって阪神にないもの
優勝するには、チームのためにプレーする意識が必要だ。
そのまとめ役として首脳陣が選んだのは、川藤幸三だった。
第5章 バースが学んだ流し打ち
バースは日本の主力投手の配球や球筋を既に学んでいた。
来日3年目の爆発は、流し打ちに磨きをかけたことにある。
第6章 日航機墜落事故と選手会長
事故で社長を亡くした衝撃からかチームは6連敗を喫する。
その危機にチームを立て直すべく動いたのは、あの男だった。
第7章 マジック点灯に燃える甲子園
9月11日大洋に勝利して、ついに待望のマジック22が点灯。
甲子園は連日満員となり史上初の観客200万人を突破した。
第8章 我慢の4番と歓喜の胴上げ
掛布は優勝するために4番が何をするべきかを考えぬいた。
その答えは我慢をすること。それは94個の四球に表れていた。
第9章 球団史上初の日本一へ
対決前、圧倒的に西武が有利と言われていた日本シリーズ。
だが、阪神は攻守がひとつにまとまって頂点へと登り詰めた。
終 章 猛虎たちのその後
敵チームを恐れさせた猛虎打線の栄華は長く続かなかった。
暗黒時代を経た今、日本一を知る戦士が監督の和田を支える。
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