電子書籍

貨物列車で行こう!

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2024年04月09日
ジャンルノンフィクション

貨物列車に乗らなくては見えない風景がある

貨物鉄道ファンの皆さん、お待たせしました! 全国に200万人いるとされる鉄道ファン――「鉄」。「鉄」は乗って楽しむ「乗り鉄」、撮って楽しむ「撮り鉄」、描いて楽しむ「描き鉄」など、細かく分類されていますが、その中で少数派ではあるものの、岩盤とも呼べる強固なファン層を築いているのが皆さま「貨物」ファンでしょう。しかし、お金を払えば月にでも行けるご時世に、貨物列車だけは、鉄道会社の社員にならなくては、乗りたくても乗れない。ぐやじー……わかります、その気持ち。この世界には、貨物列車に乗らなくては見えない風景があり、それはきっとこの世でもっとも素晴らしいものであるだろうに……。
そんな貨物ファンの皆さんの夢を、本書はかなえました! しかも、4度も!
少年時代から貨物鉄道に魅せられた筆者は、50歳を超えてから、ついに貨物列車に添乗することが出来ました。また、普通なら訪ねることが出来ない貨物駅をすみずみまで探訪することも出来ました。
そのすべてを本書にまとめました。ここには貨物鉄道ファンの夢の国があります。
乗った路線は、
①常磐線~常磐貨物線(土浦駅~隅田川駅)②南武線~東海道貨物線(新鶴見信号場~東京貨物ターミナル駅)③山陽線(広島貨物ターミナル駅~瀬野八~西条駅)④津軽線~海峡線~道南漁火鉄道線~函館線(青森信号場~函館貨物駅)の4つ。
訪ねた施設は、
①土浦駅②隅田川駅③新鶴見信号場④東京貨物ターミナル駅⑤広島車両所⑥広島貨物ターミナル駅⑦青森信号場⑧函館貨物駅⑨札幌貨物ターミナル駅の9つ。
路線図や構内図に加え、貨物列車に乗らなくては見えない場面の激レア写真を105点も掲載。
さあ、夢の国へどうぞ!

目次

第一章 ついに貨物列車に乗る!
貨物線を歩く/乗れないから乗りたい――そこにロマンがある/人知れず日本の物流を支える駅/極限までのスリム化/「拳一つ分」の隙間/動力車の拠点「機関区」/ついに貨物列車に乗る!/突然の鉄道無線/いよいよ「貨物専用線」に進入/東京で貨物列車を見ない理由

第二章 ルポ・東京貨物ターミナル
鉄道貨物の全容を見るべく「東京タ」へ/貨物列車に乗って貨物駅に向かう/「新鶴見信号場」とは/梯子段を上る「垂直乗車」/「ブレーキ、ゆるめーゆるめー!」/心躍る〝短絡線〟/「いよいよ来たか……」貨物列車は地下へ/羽田空港の下を通る点線=東京港トンネルへの憧れ/昭和で見た夢が令和に実現/添乗区間が延長した!/「東京タ」の構内をほぼ二往復/輸送量は毎年約一〇三%の伸び/高まる大型コンテナのニーズ/変わりゆく物流の仕組み/日本最大の貨物駅にある「中央研修センター」に潜入/異常生時の対応を学ぶシミュレーター/ここに座った以上は定時運行遂行の義務がある/「輸送指令」は〝二度呼び〟が基本/懐中電灯一つで長大な列車を点検

第三章 経営再建と未来の貨物輸送――JR貨物トップインタビュー
「変えるをよし」の企業風土が自信をもたらした/さらなる被害が予想される南海トラフ地震への対策/経営が厳しいJR旅客会社が増えた現状/貨物輸送の新提案・新幹線による鉄道輸送は?/総合的な輸送体系「モーダルコンビネーション」という概念/「安全」のための人材確保と労働環境の整備が不可欠/あらゆる物流の集積地点「東京レールゲートWEST」/銀行員、ハウステンボス……様々な経験から生まれた経営軸/「企業として安全はすべての基盤である」/原風景は「貨物列車のある情景」/「ベテランから若手へ」鉄道を支える、技術を受け継ぐ仕組み/運転士によるリレー方式――確立された輸送体系が強み/鉄道貨物が抱える問題をテクノロジーで解決できるか/従来の設備を有効活用「積替ステーション」/「空荷」を解消した「ビール列車」

第四章 広島車両所探訪記
重要拠点・広島/迂回運転を実現した「匠の技」/歴史を刻む広島車両所/「日本一」の車両所/全般検査と重要部検査奈々枝歴史ゆえの「使いにくさ」/「走って磨かれて輝く」車輪/時に親子、時に兄弟/機関車にはトイレがない/憧れの〝車掌車〟の現実/ベテランから若手へ「技の伝承」/車両所は「大きな家族」

第五章 「セノハチ」貨物列車添乗ルポ――広島貨物ターミナル駅‐西条駅
フィーダー輸送の拠点/数字に出てこない忙しさ/日本一のフォークリフトドライバー/営業面の司令塔/もし列車が遅れたら……信号扱い所の修羅場/〝途中下車〟できない貨物は……/鉄道マンにとっての〝難所〟はマニアにとっての〝名所〟/九州と首都圏を結ぶ物流の大動脈/居住性に優れた運転室/無線の通信に沸き上がる感動/普段乗れない貨物線を走行/本格的な上り坂へ――補機本来の業務開始/上り線には架線が二本/「ノッチオフお願いします。どうぞ」/登りきって連結を外す/「ポウッ!」遠ざかる本務機/待ち時間も切らさない集中力/「発車!」「進行!」一人ぽっちで走り始める/視界も広く、軽快に走る/帰りのほうが忙しい/シカ、イノシシ……夜に遭遇する動物たち/登りと同じ十三分で「瀬野八」を下り終える/列車は貨物専用線へ。時速八十キロで快走/廃車を待つ〝もみじ色〟の機関車/物流を支えるプロの技と知恵

第六章 「文藝春秋」を北に追え!――青函トンネル貨物列車添乗ルポ
大きなミッションを持って貨物列車に乗り込む/「文藝春秋」十月号の積み込みを見学/貨物の積み下ろしや旅客の乗降は行わない「青森信号所」へ/貨物列車でなければ通れない区間に感じるロマン/中村さんが席を譲ってくれた理由が判明/トンボが乱舞する田園地帯を疾走/青函トンネル五十三キロを貨物列車はひた走る/世界第四位、長大トンネルの入口/しばらくすると飽きてくる……運転士の眠気対策は/地上に出たと思ったら次々とトンネルが……/津軽海峡と函館山を望む〝絶景路線〟/急に無数の線路と並走するようになり……/三〇五九列車は定刻より二分遅れで到着/「北斗9号」で三〇五九列車を追跡/コンテナ貨物取扱量全国二位の「札幌タ」/十七時間五十分の鉄路の旅/「盛りだくさん」にもほどがある一日の終わり/一日半ぶりの対面/「イクラ丼」か「混載丼」か/「あとがき」に代えて

担当編集者より

子供の頃からあまり「鉄分」のない私は、正直、最初は貨物鉄道に入れ込む人たちの気持ちがわかりませんでした。しかし、筆者の依頼で隅田川駅から出発する貨物列車の写真を撮りに行った時です。昔と違って、都会は夜に走ることが多い貨物列車は、この日も夜の9時くらいの出発でした。近くで夕食を済ませて、カメラマンとともにJR貨物さんの職員の案内で発着線に行ってみると、そこは「銀河鉄道999」の世界だったのです。高層マンションの光に囲まれた隅田川駅から、長い長いコンテナを引っ張った機関車がゆっくりとスタートするさまは、あの名作アニメを彷彿とさせる、とてもセンチメンタルな一瞬でした。どうやら私の体の中に、少し「鉄分」が生まれたようです。この時の写真は、本書のカバーを飾っています。

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