電子書籍

女の子たち風船爆弾をつくる 小林エリカ

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2024年05月15日
ジャンル小説
コード1639183500000000000R
ネット書店で購入
『女の子たち風船爆弾をつくる』(小林エリカ)
電子書籍

女の子たち風船爆弾をつくる 小林エリカ

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2024年05月15日
ジャンル小説
コード1639183500000000000R

少女たちの知られざる戦争体験

日露戦争30周年に日本が沸いた春、その女の子たちは小学校に上がった。できたばかりの東京宝塚劇場の、華やかな少女歌劇団の公演に、彼女たちは夢中になった。彼女たちはウールのフリル付きの大きすぎるワンピースを着る、市電の走る大通りをスキップでわたる、家族でクリスマスのお祝いをする。しかし、少しずつでも確実に聞こえ始めたのは戦争の足音。冬のある日、軍服に軍刀と銃を持った兵隊が学校にやってきて、反乱軍が街を占拠したことを告げる。やがて、戦争が始まり、彼女たちの生活は少しずつ変わっていく。来るはずのオリンピックは来ず、憧れていた制服は国民服に取ってかわられ、夏休みには勤労奉仕をすることになった。それでも毎年、春は来て、彼女たちはひとつ大人になる。
ある時、彼女たちは東京宝塚劇場に集められる。いや、ここはもはや劇場ではない、中外火工品株式会社日比谷第一工場だ。彼女たちは今日からここで風船爆弾を作るのだ……。

膨大な記録や取材から掬い上げた無数の「彼女たちの声」を、ポエティックな長篇に織り上げた意欲作。

担当編集者より

小説家であり、漫画家であり、アーティストでもある小林エリカさんは、目に見えないもの、時間や歴史、家族や記憶、場所の痕跡を着想の源として活動してきました。
『親愛なるキティーたちへ』ではアンネ・フランクの生に寄り添い、『マダム・キュリーと朝食を』では震災と放射線をテーマに据えるなど、時にそれは近代社会が蓋をして見ないようにしてきた歪みへの鋭敏な眼差しとなって作品に現れます。そんな著者の到達点とも言えるのが本作です。
春が来る。
桜の花が咲いて散る。
小説のなかで無数に繰り返される、印象的なこのフレーズの数だけ、”少女たち”は春を重ね、戦前を戦中を戦後を生きて行きます――風船爆弾の記憶から決して解放されることなく。
この事実を多くの方に知ってほしい、との著者の強い思いから、巻末には膨大な資料も付録しています。

著者

小林 エリカ

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、こちらから各部門にお送りください。

メディア関係者・図書館の皆様

表紙画像のダウンロード

ご希望のデータがダウンロードできない場合や、著者インタビューのご依頼、その他の本の紹介に関するお問合せは、直接プロモーション部へご連絡ください。

雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。

購入する

※外部サイトに飛びます

閉じる
ネット書店で購入

Rankingランキング

全て見る

Eventイベント

最新イベント

一覧を見る
【金沢&富山W地元開催】新刊『銀嶺のかなた』刊行記念 安部龍太郎さんサイン会が小説の舞台となった加賀前田藩お膝元で開催!
【金沢&富山W地元開催】新刊『銀嶺のかなた』刊行記念 安部龍太郎さんサイン会が小説の舞台となった加賀前田藩お膝元で開催!
11/22(金)19:00~イベント開催! 中山祐次郎×秋谷りんこ トークイベント「お仕事小説を書こう!」
11/22(金)19:00~イベント開催! 中山祐次郎×秋谷りんこ トークイベント「お仕事小説を書こう!」
長嶋有×宮内悠介トークライブ「僕たちの原点を探して」開催
長嶋有×宮内悠介トークライブ「僕たちの原点を探して」開催
米国を代表する作家、スティーヴン・キングの特設サイト 阿部智里「八咫烏シリーズ」特設サイト 2024 文春文庫 秋100ベストセレクション 吉永南央「紅雲町珈琲屋こよみシリーズ」特設サイト 佐伯泰英特設サイト 文藝春秋 コミック編集者募集