電子書籍

一場の夢と消え 松井今朝子

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2024年08月26日
ジャンル歴史・時代小説
コード1639188700000000000D
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『一場の夢と消え』(松井今朝子)
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一場の夢と消え 松井今朝子

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2024年08月26日
ジャンル歴史・時代小説
コード1639188700000000000D

日本史上最高のストーリーテラー、近松門左衛門。創作に生涯を賭した感動の物語。近松小説の決定版!

絶賛、続々!


〈実〉を緻密に積み上げ、〈虚〉の世界から情を迸らせる。
読みながら、何度もぞくりとした。本作は、虚実皮膜のギリギリを攻める近松の浄瑠璃と地続きにある。 ——平松洋子

生真面目で切なくて、色っぽい。虚と実の間に立ち昇る、近松の真実(リアル)。圧巻の芸道小説だ。 ——朝井まかて
    
『曾根崎心中』『国性爺合戦』など、
数多の名作を生んだ日本史上最高のストーリーテラー・近松門左衛門
創作に生涯を賭した感動の物語。


越前の武家に生まれた杉森信盛は浪人をして、京に上っていた。後の大劇作家は京の都で魅力的な役者や女たちと出会い、いつしか芸の道を歩み出すことに。竹本義太夫や坂田藤十郎との出会いのなかで浄瑠璃・歌舞伎に作品を提供するようになり大当たりを出すと、「近松門左衛門」の名が次第に轟きはじめる。その頃、大坂で世間を賑わせた心中事件が。事件に触発されて筆を走らせ、『曽根崎心中』という題で幕の開いた舞台は、異例の大入りを見せるのだが……。


書くことの愉悦と苦悩、男女の業、家族の絆、芸能の栄枯盛衰と自らの老いと死——
芸に生きる者たちの境地を克明に描き切った、近松小説の決定版

担当編集者より

三遊亭円朝を描いた『円朝の女』や初代・市川團十郎の一代記『江戸の夢びらき』など、古典芸能の偉人を描き、高い評価を得てきた松井今朝子さんですが、その集大成としたのは「日本のシェイクスピア」の異名を持つ近松門左衛門です。『曽根崎心中』をはじめ、『冥途の飛脚』『国性爺合戦』『女殺油地獄』など、その作品の数々は舞台に映画にと幾度も再演、リメイクされ、押しも押されもせぬ大劇作家として有名です。
しかし意外にも、その近松本人を主人公とした小説はほとんどありません。それもそのはず、生涯に150作以上をものしたとされる近松を描こうとすれば、膨大な数の作品のみならず、多岐にわたる資料を読み込む必要があるほか、歌舞伎や浄瑠璃など、舞台芸能の表も裏も知り尽くさなければなりません。手を出そうにも出しづらい人物といえるのです。そんな“偉大過ぎる”近松を生きた小説として十全に描くことは、歌舞伎の企画・製作に携わり、また長く作家業を歩んでこられた松井さんにしかできないことだったかもしれません。
近松の生涯のみならず、芸道に生きる者たちの境地を克明に描き切った、近松小説の決定版にして芸道小説の最高峰です。

著者

松井 今朝子

1953年京都市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科演劇学修士課程修了。松竹を経て故・武智鉄二氏に師事、歌舞伎の脚色・演出などを手がける。
97年『東洲しゃらくさし』で小説家デビュー。同年『仲蔵狂乱』で時代小説大賞、2007年『吉原手引草』で直木三十五賞、19年『芙蓉の干城(たて)』で渡辺淳一文学賞を受賞。
その他の著書に『円朝の女』『師父の遺言』『料理通異聞』『縁は異なもの 麴町常楽庵 月並の記』『江戸の夢びらき』『愚者の階梯』など多数。

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