デビュー作『貸本屋おせん』で歴史時代作家協会賞新人賞を受賞、
業界最注目の著者による、看板シリーズ第2作!
文化年間の江戸浅草。
主人公は女手ひとつで貸本屋を営む〈おせん〉。
謎があるとつい首を突っ込んでしまう、事件を呼ぶ「本の虫」です。
表題作「往来絵巻」は、神田明神祭りが舞台。
宝くじが当たるより稀有でありがた~い、特別な「行列」を出すことになった与左衛門は、我らの偉業を絵として残そうと提案した。
金に糸目を付けず、1年待ってようやく仕上がった祭礼絵巻がついに完成。
しかし…… 絵には一人足りない人物が。消えた「あいつ」は何者だ?
〈おせん〉の推理がさえわたります。
蔦谷重三郎を巻き込んだ江戸出版界を揺るがす謎や、
〈おせん〉の父の死の真相、本仲間で絵師の「燕ノ舎」の最期……。
ちょっとビターで、心温まる、本好き必読の一冊です!
時代を超えて本好きを魅了する出版文化の豊饒さをお楽しみください。
【目次】
第一話 らくがき落首
第二話 往来絵巻
第三話 まさかの身投げ
第四話 みつぞろえ
第五話 道楽本屋
1973年愛知県生まれ。名古屋女子大学短期大学部卒業。青森県在住。2020年「をりをり よみ耽(ふけ)り」で第100回オール讀物新人賞を受賞。2022年、受賞作を収録した初の単行本『貸本屋おせん』を上梓し、第12回日本歴史時代作家協会賞新人賞を受賞。著書に『無間の鐘』『春のとなり』『梅の実るまで―茅野淳之介幕末日乗―』(第38回山本周五郎賞候補作)『往来絵巻 貸本屋おせん』などがある。
オール讀物新人賞を満場一致で受賞した、高瀬乃一さんのデビュー作『貸本屋おせん』 。板木盗難や幽霊騒ぎ、幻の書物探しなど、様々な事件に巻き込まれながら、好事家たちに本を届ける貸本屋の女主人・おせんの活躍が共感を呼び、日本歴史作家協会新人賞にも輝きました。
本作がいよいよ待望の文庫化&シリーズ第2作目となる『往来絵巻 貸本屋おせん』 が発売! 文庫解説を担当した久田かおりさんに、改めて貸本屋おせんの魅力を伺いました。
◇ 🎙 ◇
文庫化されるやたちまち「重版」(良い意味の)が決まった高瀬乃一さんの『貸本屋おせん』。ちょうどシリーズ第2弾『往来絵巻』が刊行されたタイミングでもあり、著者を囲んで「文春時代小説クラブ」の例会を開催しました。江戸出版界のニューヒロインにして、行く先々で事件を呼び込んでしまう「おせん」とはいったい何者なのか……? 江戸ビブリオ捕物帖の魅力に迫る楽しい著者&編集者トークです。
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