長らくエリート会社員の象徴でありながら、同時に「規制金利→金融自由化→バブル→バブル崩壊→金融再編→フィンテック登場」とめまぐるしく荒波に晒されてきた日本のバンカーたち。時代の変化に適応し、変異して、銀行を飛び出した「ヤメ銀」たちに聞いた「銀行でこそ学び得た経営の教訓」。『週刊文春』での同名連載時の取材をもとに再構成。
かつて銀行員は安定と高収入が約束されたエリートの象徴でした。ところがバブル崩壊以降、そんなバンカー像は大きく揺らぎます。不良債権増加による経営悪化と総会屋事件などスキャンダルの続発で、金融業界は暗黒時代に突入しました。仕事の内容も「貸し剥がし」など、良心の呵責に苛まれるようなものばかり。そして金融当局からの指導にひたすら頭を下げる日々……かつてのエリートの矜持が木っ端みじんに砕かれます。しかし、逆境の中からこそ、ユニークな人材は生まれるものです。銀行を飛び出して、障害児の教育に身を捧げる人、故郷の町長になって町おこしに取り組む人、コーヒーチェーンを起業した人、ITと金融の融合を目指す人……銀行で得た経験を糧に、素手で人生を切り拓いてゆく彼らの姿を、『ヤメ銀 銀行を飛び出すバンカー』は詳細に描いています。その取材の裏側を、著者の秋場大輔さんが明かします。(聞き手:大石正輝・文春新書編集部)
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