戦国から江戸にかけての忍者を主人公にした7つの短篇集。忍者同士でさえ裏切り殺しあう時代、人の心を捨てた者たちの浮沈を描く
「光秀が生きていたぞよ」。山崎の合戦で明智光秀の首を取り、甲賀から離れた小五郎に、かつて命を救った仲間の助七がささやく。驚愕と執念に翻弄される小五郎。だがその背後には幾重もの陰謀があった——。戦国から江戸へ、世情とともに移り変わる忍者たちの葛藤と悲哀を、乾いた筆致で描き出す7つの短編。解説・ペリー荻野
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