これが池波版「忠臣蔵」だ!主人・浅野内匠頭が刃傷沙汰を起さなければ、大石内蔵助は妻子と平凡な一生を送ったに違いない。だが国家老として成すべきことがある。それ以外に「おれの生くる道はない」。吉良邸討入りの夜、積もった雪のなかを死に向かって歩を進めた大石が、最後に脳裡に浮かべたものは?池波正太郎の記念碑的作品。文庫解説・里中哲彦
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