「わたしが死んだら犯人は彼よ」そう同僚に言い残し愛美は本当に殺された。一体なにが起こったのか、全てが始まった半年前に遡る
「私が死んだら、犯人はあの人よ」そう同僚に言い残し愛美(まなみ)は本当に殺されてしまった。一体何が起こったのか、全てが始まった半年前に遡る。推理の切れ味抜群の女子大生・夕子と、そんな彼女に頭が上がらない宇野警部のコンビが活躍する幽霊シリーズ第15弾! 表題作をはじめ「悪魔は微笑む」「小さな、小さな眠り」など5篇を収録。
一九四八年二月二十九日、福岡県生まれ。桐朋高等学校卒業。七六年、「幽霊列車」で第十五回オール讀物推理小説新人賞を受賞、以来ベストセラー作家として活躍。「幽霊」シリーズの他に、「三毛猫ホームズ」、「三姉妹探偵団」など、数々の人気シリーズがあり、著作は六百冊を超える。二〇〇五年に第九回日本ミステリー文学大賞、一六年に『東京零年』で第五十回吉川英治文学賞を受賞。
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