丸の内に勤める小瀬家の長女、公子は、画家の片岡と知り合い惹かれていくが…向田邦子をこよなく愛する著者が初めて描く昭和の恋
戦争の記憶がまだ新しい、けれども人々の生活が徐々に活気を取り戻し始めた昭和26年の東京・荻窪。丸の内の商社に勤める小瀬(おせ)家の長女、公子は、崩れた魅力を放つ画家の片岡と知り合い、惹かれていくが……。向田邦子をこよなく愛する著者が初めて描く、ひそやかで、けれどもひたむきな“昭和の恋”。解説・川本三郎
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