高層ビルとコンクリートに囲まれた都会でも、人はこんなに温かく生きられる。ベストセラー「ニューヨークの魔法」シリーズ、待望の第2弾! でも、書かれたのはこの本が先だから、これぞ元祖『とけない魔法』! 欠点があっても、ちょっと変わっていても、一人ぼっちでも、きっと明日はもっと面白い。著者の描くニューヨークの街角は、寒い冬の日にそっと差し出される缶コーヒーのように温かい。この本には、たしかに魔法がつまってる。やさしさも楽しさもさみしさも、じんわり心に染み入る一冊。著者撮影の味わい深いモノクロ写真も収録。解説・阿川佐和子
【NYの魔法シリーズ】
人とのささやかな触れ合いを、ニューヨークを舞台に描く――。NYの小粋な言葉があふれる魔法の本たち。ちょっとしたひと言なのに、心に響く。どの本から読んでも、胸を打つ!「売れてる本」(朝日新聞)、「ポケットに1冊」(読売新聞)など人気書評コラムで取り上げられた話題のシリーズ。
第1弾『ニューヨークのとけない魔法』
第2弾『ニューヨークの魔法は続く』
第3弾『ニューヨークの魔法のことば』
第4弾『ニューヨークの魔法のさんぽ』
第5弾『ニューヨークの魔法のじかん』
第6弾『ニューヨークの魔法をさがして』
【シリーズ読者の声】
「人に疲れているのに、人と話したくなる不思議な本!」
「心のしこりが溶け、気がついたら涙がぽろぽろこぼれていた」
「英語きらい。NY興味なし。その私が全シリーズ読破した」
「いつもこの本に戻ってきたくなる。心が落ち着く、まさに魔法の本!」
【書評「Book Review」時事英語研究】
この本を読みながら、何度か目頭が熱くなってしまった。例えば、「犬が老人ホームを訪ねた日」という短いエピソードに触れたときなどだ。特別養護老人ホームの老人たちを、犬が慰めにやってくる「ペットセラピー」の日、小学生のビデオグループがこれを取材に来る。その小学生たちの様子を取材に来た岡田さんが、子供たちと老人たちの会話を書きとめていく。ただそれだけの話なのだが、その会話の中から、真っ直ぐに未来へ向かっている子供たちの「豊かな時間」と、今や過去にしか生きていない老人たちの「失われた時間」の差が、悲しくなるほど伝わってくるのだ。
岡田さんの本の中には、まるで映画「スモーク」のエピソードを思わせるようなクリスマスイブの泥棒の話や、そのまま短編小説になりそうな、母と娘の、ぎくしゃくしながらでしか表現できない愛情物語も収められている。
そして、本を読みながら、僕は1つだけはっきり分かったことがある。それは、ニューヨークで、世界中のさまざまな国からやって来た人々の中で暮らすことが、日本では絶対に気づかなかった「自分」と出会うことになる、ということだ。
自分自身に出会える――。それが、きっとニューヨークの素晴らしさなのだろう。そして「ニューヨークがやさしい」のは、出会った人々がやさしいだけでなく、書き手である岡田さん自身がやさしいせいなのだ、と僕は思う。(共同通信文化部 立花珠樹)
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