〈第23回日本エッセイスト・クラブ賞〉〈第15回久留島武彦文化賞〉受賞。
生誕92周年に記念復刊した名エッセイの文庫化。
1926年に福井県の小さな町で生まれ7歳まで過ごした。自然豊かな地でのびのびと自由に遊んだ経験をもとに、ごく平凡な子供の遊びを綴った本。
とはいえ、ただ昔を懐かしむものではなく、子供自身が何を考え、どう感じ、様々な思考と準備を経て、生活や人間関係の悩みや葛藤も抱えながら「遊んでいた」のか――。大人の目ではなく、子供の心になって遊びを見つめてきたエッセイ集。
本人による「あとがき」「新あとがき」付き。
文庫版には、「月刊文藝春秋・巻頭随筆エッセイ」(2014.7月号)を追加。また巻頭に〈子供の季節の遊び〉を描いた貴重なカット絵を中心とした16pのカラーページを挿入。
文庫解説・辻惟雄(美術史家)
〈目次より抜粋〉
「ささ舟さらさらー春の遊び」 花占い/ぺんぺん草/すもうごっこ/指きりげんまん/陣とり/なわとび/てんと虫とばし…
「ほたるの唄ー夏の遊び」 河原の魚とり/ホタルがり/七夕の提灯/鬼ごっこ天国/じゃんけんうた…
「風とねこじゃらし―秋の遊び」 ゴムひもとび/じゃんけんグリコ/あやしきカゲふみ/兵隊ごっこ戦争ごっこ…
「つららと霜やけー冬の遊び」 ガラス玉のおはじき/あやとり糸とり/タコタコあがれ/雪あそび/窓辺のゆげ絵あそび…
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