後の月 鎌倉河岸捕物控<二十四の巻>
佐伯泰英
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高尾太夫から嫣然とした視線を向けられる政次。どこかで会ったような――
仲秋八月一日の吉原。「八朔」と称する大紋日で、白無垢を着た花魁道中が行われるのが仕来りだ。政治は宗五郎の名代で、亮吉と彦四郎を連れて祝儀を届けることに。
引手茶屋の二階から見物していると、美貌、人柄、見識、教養と抜きんでた高尾太夫が外八文字を踏んでやってきた。嫣然とした高尾太夫の視線が政次をとらえ、笑みを送る。政次はどこかで会ったような感じをうけるが、どうしても思い出せない。一方高尾は政次のことを金座裏の若親分だと認識しているらしい。
吉原の帰りに寄った豊島屋で、浪人者とやくざ者のふたりが飲み逃げをした。同じふたりが押込み強盗を計画していることがわかり、阻止すべく政次たちが追ってゆくが……。
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