担当編集者より

大正の世に生を受け機械設計を夢見た少年が、鉱山技師となり陸軍航空隊で終戦を迎える。戦後はさまざまな職業を経て、鉄骨構造物製作の会社を起こし、鹿児島県下でも有数の企業に成長させる。この間、教育委員、民生委員、家庭裁判所調停委員などの公職を歴任、また業界団体を立ち上げるなど、民生の課題にも積極的に取り組み、数々の表彰歴を誇る。その人生は波乱に満ちたものであり、同時に「公」に資することを目指した志は感動的なものがある。