書名(カナ) | オンミョウジ スイゲツノマキ |
---|---|
ページ数 | 304ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 小口折 並製カバー装 |
初版奥付日 | 2012年10月30日 |
ISBN | 978-4-16-381720-0 |
Cコード | 0093 |
すべてを見とおしてしまう稀代の陰陽師・安倍晴明と、心優しき笛の名手・源博雅が、彼らの元に持ち込まれた平安の都で起こる怪事件を解決する今年で二十五周年を迎えた大人気シリーズ最新作。
晴明は、物憂げな博雅に尋ねると、雅楽寮の主とも言われる橘花麻呂の娘である透子姫の姿が消えたと言う。満開の桜の元で、父の琴を弾いているうちに、琴の音は止まぬまま、姫はいなくなってしまったと言うが――「桜闇、女の首。」
雨で月の見えぬ夜に、一条戻橋の晴明の屋敷で、晴明と博雅が酒を飲んでいると、若き藤原道長が晴明の屋敷を訪ねてやって来た。なんでも今をときめく父の太政大臣、藤原兼家の首から下が突然なくなってしまったという。道長とともに白木の箱に納められてやってきた首のみの兼家は、奇妙な痛みを体に感じると、首のみの姿で語り始めるが――「首大臣」。
東三条殿の南の築山に夜になると「早う望月にならばや……」と一人ごちながら徘徊する五位の装束を着た太った男が都に現れた。烏帽子も眼も鼻も口もないというその男の正体とは?――「望月の五位」。
五条大橋まで野辺送りのために来た屍体が入った棺桶に、いつのまにか蓬髪の老人が入り込んでいた……。老人は、その家族に酒を馳走になるかわり、奇妙な約束をする……蘆屋道満のある日の出来事を描く――「道満、酒を馳走されて死人と添い寝する語」。
朱雀院近くの四条大路で、虎が白楽天の詩を吟じながら人を喰らうという奇妙な事件が起こり――「新山月記」。
ほか、「銅酒の飲む女」「めなし」「牛怪」「夜叉婆あ」を含む全十編を収録。
ご希望のデータがダウンロードできない場合や、著者インタビューのご依頼、その他の本の紹介に関するお問合せは、直接プロモーション部へご連絡ください。
雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。
※外部サイトに飛びます
感想を送る
本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。
※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、こちらから各部門にお送りください。