書名(カナ) | ナオトワタシノラクエン |
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ページ数 | 256ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 上製 上製カバー装 |
初版奥付日 | 2017年03月25日 |
ISBN | 978-4-16-390621-8 |
Cコード | 0093 |
「あなたを子供に戻してあげたい」。男が絶対に認めたくない欲望を直視した衝撃作。
50歳の音楽プロデューサー、塩原達也のもとを突然訪ねてきた29歳の奈緒。奈緒はセックスは苦手と言いながら、年上の俳優と不倫経験があり、男友達とも二人で旅行に出かけひとつのベッドに寝てしまう。理解できない奈緒の言動に、やがて達也は心を奪われるが、彼女が望んだ性のありようは、全裸で絵本を読み聞かせ子守唄を歌うことだった……。
幼児扱いされることに反発を覚えた達也だが、奈緒の甘美な毒に染められ、精神が退行する快楽に囚われてしまう。最後に達也を待つのは天国か、地獄か。
「気持ち悪い」「いやよくわかる」。『オール讀物』連載時から議論沸騰。作家で芥川賞選考委員の島田雅彦氏が、「これを読み、ヘタレを極める気になった」と絶賛する、誰にも書けなかった“純愛小説”。
第一章 手記を巡る謎
音楽プロデューサーで50歳の塩原達也。バツイチ独身だが、前妻との間に成長した息子がいる。前妻とはよき友人関係にあり、人妻の愛子とは、野獣のような身体のつながりだけを楽しんでいる。その達也のもとを、「お母さんを探しています」と、突然訪ねてきたのが、29歳の奈緒だった。
第二章 じれったい関係
無邪気であどけない奈緒に、達也はどんどん心を奪われてゆく。セックスは苦手だといいながら、男友達と伊勢神宮に旅行に行くと奈緒から聞いた達也の心中は、どうにも収まらない。
第三章 童話とジェットコースター
ついに抜き差しならぬ局面を迎えた達也と奈緒。すべての予想を裏切って物語は激しく展開する。
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