作品紹介

東京の新大久保、コリアンタウンから超多人種都市へと変貌しつつある街に、「道明寺探偵屋」は事務所を構える。社員はわずかに二人、そのうちのひとり、真田紅は、女子テコンドーでオリンピックに出場経験がある大柄な武闘派だ。
「紅だあーッ!」
真田紅がいつものように雄叫びを上げながら「道明寺探偵屋」の扉を勢いよく開ける。外にいたのはオルチャンメイクをほどこした見知らぬ小柄な少女だった。ハイタカと名乗った少女は、物騒な連中に追われているようだ。成り行きで用心棒を引き受けてしまった紅は、ハイタカに襲い掛かる者どもを撃退する。「生死を問わず」捕まえろ――ダークウェブで多額の懸賞金がハイタカにはかけられていたのだ。まだ15歳の少女に、いったい誰が? 何の目的で?
同じ頃、もうひとりの社員こと黒川橡は、かつての職場の先輩である公安の藤原に相談を受けていた。全国各地のATMでいっせいに偽札が発見されたのだ。不本意ながらも捜査に巻き込まれていく橡だったが、事件の鍵を握る重要人物として浮かんできたのは、どうやら紅の依頼人である少女、ハイタカなのだった。橡は躊躇いながらも、一年ぶりに“相棒”に電話をかける。
「――じつはな。どうやら俺たち、久々の共闘になりそうなんだ。紅」
果たしてハイタカと偽札事件のかかわりは? 彼女が抱えている秘密とは? そして、紅と橡に一年前に生じたわだかまりとは何か?
二転三転する事件に翻弄されるなかで、社会正義や共同体の在り方について悩み、お互いを見つめ直す探偵コンビを描く、ノンストップ・アクション・エンタテインメント。


本の話ポッドキャスト【本の螺旋階段③】桜庭一樹『紅だ!』をたのしく読書会!【前編・後編】

謎の秘密結社【本の螺旋階段】です! 桜庭一樹さんの『紅だ!』(文藝春秋)を課題図書に、たのしく読書会するポッドキャストを前後編でお届けします。

 

おすすめ記事

※外部サイトへリンクしている場合もあります

担当編集者より
桜庭一樹さんの『紅だ!』は、著者久々の書き下ろしエンタメ長篇です。

物語の主役は、東京・新大久保に「道明寺探偵屋」を構える、真田紅(くれない)&黒川橡(つるばみ)の探偵バディ。紅は女子テコンドーでオリンピックにも出場経験がある肉体派。困っている人を放っておけない性格ですぐに厄介ごとを引き受けては、合理性を重んじる相棒・橡にたしなめられている。かく言う橡も、警視庁勤務時代の先輩・藤原にいつも捜査の下請けを押し付けられているのだが。
2019年11月、ひょんなことからダークウェブで命を狙われる少女ハイタカに用心棒として雇われた紅。同じころ、橡は一夜にして全国を覆った偽札騒動を追っていたが、徐々に二つの事件が重なり合って……。
刻々と相貌を変えていく事件の展開や、ノンストップで繰り広げられる怒涛のアクション・シーンは、桜庭さんの真骨頂です。

ところで、タイトルにもなった「紅だ!」は紅の口癖。彼女の母は昔“バンギャ”で、好きな曲から娘の名前を取ったということです。

商品情報
書名(カナ) クレナイダ
ページ数 200ページ
判型・造本・装丁 四六判 軽装 並製アンカット
初版奥付日 2022年07月30日
ISBN 978-4-16-391569-2
Cコード 0093

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、https://www.bunshun.co.jp/contact/ から各部門にお送りください。

感想を書く

 

メディア関係者、図書館の皆様へ

ご希望のデータがダウンロードできない場合や、著者インタビューのご依頼、その他の本の紹介に関するお問合せは、直接プロモーション部へご連絡ください。

雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。

https://www.bunshun.co.jp/contact/

映画・テレビ化情報一覧を見る