単行本

こんばんは、太陽の塔

2,090 (税込)
発売日2023年04月10日
ジャンル小説
商品情報
書名(カナ) コンバンハタイヨウノトウ
ページ数 272ページ
判型・造本・装丁 四六判 軽装 並製カバー装
初版奥付日 2023年04月10日
ISBN 978-4-16-391681-1
Cコード 0093

異国の地で奮闘する、アメリカ人女性の青春小説

アメリカ人の著者が全編日本語で書き上げた小説第二作。
少女時代から陶芸家を目指してきたカティアは、ある出来事をきっかけに、師匠であり恋人でもあったライダーと決裂、偶然舞い込んだ大阪の女子校の英語講師の椅子にとびつき、逃げるようにアメリカを離れた。
カティアの新地は、大阪の北摂。そこには、師ライダーとそっくりの顔をした「太陽の塔」がそびえたち、あたりを睥睨している。カティアにはひとに言えない悩みがあった。少女時代のある日、ライダーに「伝承」されて以来、自分の手が師匠のものになってししまった。ありえないことだが、腕先に、骨ばった長い指の「ライダーの手」がくっついているのだ……
胸に傷を抱えながら、異国の地で未来を探して奮闘する、若きカティアの青春物語。

担当編集者より

著者のマーニー・ジョレンビーさんは南山大学に留学、その後も研究のための何度かの長期滞在を経て、日本文学の博士号を取得され、現在はミネソタ大学で日本語の講師として活躍されています。
そのマーニーさんが全篇日本語で書き上げた小説が本書です。主人公のカティアは大学を卒業したばかりのアメリカ人女性。彼女には陶芸家になるという幼いころからの夢がありました。しかし、陶芸の師であり恋人でもあったライダーと作風をめぐって決裂、夢破れた彼女は、たまたま持ち掛けられた、はるか異国の地・大阪にある女子校での英語教師の職に飛びつき、逃げるように故国を去ります。
しかしなんということでしょう、たどり着いた土地にはライダーとそっくりの顔をした「太陽の塔」が彼女をあざけるかのようにそびえたっていて、そこでは、金髪のガイコクジンは何をしても目立ち、好奇の目にさらされるのでした。
孤独と傷心にまみれたはずのカティアの新生活ですが、著者独特の朗らかなユーモアや比喩と、日本の文物への細やかな観察眼に彩られ、爽やかな感動を誘う作品になっています。担当編集者は初読の折、これは現代の『坊っちゃん』(夏目漱石)だ、との感銘を受けました。
この春、新しい生活に踏み出すすべての方におすすめしたい、普遍的青春物語です。

著者

マーニー・ジョレンビー

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