担当編集者より

悲願の最下位脱出まで、あと一歩。東大生たちは死ぬほど考えて戦っています。圧倒的な戦力差を埋めるべく、データ革命に取り組み、投球・打撃・走塁などの個々の技術を向上させているのですが、いい試合をしても、最後には力尽きてしまう「東大は弱い」という固定観念を覆すことができない。負けると思って戦っているわけではないけれど、東大野球部の選手たちには「野球脳＝一瞬の判断力」が、無意識レベルに蓄積されていないのではないか。エース、キャプテン、学生コーチなど、〝最高純度の哲学者たち〟の声をひたすら集めて、極限の戦いにフォーカスしました。