単行本

もっと悪い妻 桐野夏生

1,760 (税込)
発売日2023年06月23日
ジャンル小説
商品情報
書名(カナ) モットワルイツマ
ページ数 152ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2023年06月30日
ISBN 978-4-16-391709-2
Cコード 0093
書店在庫
ネット書店で購入
『もっと悪い妻』(桐野夏生)
単行本

もっと悪い妻 桐野夏生

1,760 (税込)
発売日2023年06月23日
ジャンル小説
商品情報
書名(カナ) モットワルイツマ
ページ数 152ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2023年06月30日
ISBN 978-4-16-391709-2
Cコード 0093

「悪い妻」とは何ですか? 妻の貌を、男たちは知らない。

男たちの身勝手さを、一行で打ち砕く桐野文学の極北!

夫公認のもと、元恋人と自由な時間を過ごす妻を描いた表題作「もっと悪い妻」など、計六作の短編を収録。

「麻耶は大事だと思っている人が他にいるの?」
「いるよ。男でも親友になれるよ」
「それはそうだろうけれど。困ったな」
(「もっと悪い妻」より)

ネット上で〈悪妻〉と批判されることに悩むバンドのヴォーカルの妻を描いた「悪い妻」。
妻と離婚した後、若い女性にしつこく迫る壮年の男性の哀歓を伝える「武蔵野線」など、男と女のカタチを切り取った現代の「悪妻論」。

西加奈子さん(作家)推薦
不幸な「悪い妻」は許されるが、
満たされた「もっと悪い妻」は断罪される。
「妻」という呪いと、
「妻」を理想化する社会へのしたたかなカウンター。

担当編集者より

夫公認のもと、元恋人と自由な時間を過ごす妻を描いた表題作「もっと悪い妻」など、計六作の短編を収録した今作は、男たちの身勝手さを、一行で打ち砕く桐野文学の極北です。

作家の西加奈子さんと、桐野夏生さんに、週刊文春WOMAN(6月20日発売)で対談をしていただきました。そのときに、西さんが、「『悪い妻』というタイトルが素晴らしい」と言ってくださいました。そのうえで、こんな表現で、視点の面白さを伝えてくださいました。

――不幸な「悪い妻」は許されるが、満たされた「もっと悪い妻」は断罪される――

そういった身勝手な男たち描きつつも、どちらかといえば、優しさをもって、その男女の関係性を浮かび上がらせてくれる今作。桐野文学に「心地よく斬られる」という読後感を、ぜひみなさんも体感してください。

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