単行本

邪悪なる大蛇 ピエール・ルメートル 橘明美 荷見明子

3,300 (税込)
発売日2024年07月22日
ジャンルエンタメ・ミステリ
商品情報
書名(カナ) ジャアクナルダイジャ
ページ数 344ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2024年07月30日
ISBN 978-4-16-391880-8
Cコード 0097
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邪悪なる大蛇 ピエール・ルメートル 橘明美 荷見明子

3,300 (税込)
発売日2024年07月22日
ジャンルエンタメ・ミステリ
商品情報
書名(カナ) ジャアクナルダイジャ
ページ数 344ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2024年07月30日
ISBN 978-4-16-391880-8
Cコード 0097

『その女アレックス』の巨匠、最後のミステリー

鬼才ルメートル、最後のミステリー。

意地悪に、ブラックに、酷薄に、
最・悪・の・事・態が加速する!

『その女アレックス』『悲しみのイレーヌ』『死のドレスを花婿に』……
ミステリーランキングを制覇し、フランス最大の文学賞ゴンクール賞も獲得。
鬼才ルメートル、最後のミステリー。

夫を亡くして独りで暮らすマティルド、63歳。殺し屋。戦争中は冷血の闘士として知られ、戦後は凄腕の殺し屋として仕事を請けてきた。だが彼女には認知症が少しずつ忍び寄りつつあった。それに気づいたのは、彼女に殺しを依頼している戦中からの同志アンリ。マティルドの殺しが必要以上に過激になっていたのだ。一方マティルドの中では、かつて抱いていたアンリへの恋心が甦り、暴走は加速してゆく! 最悪の事態が雪ダルマ式にふくれあがる! マティルドを愛していたアンリは、そして事件を追う真面目な刑事ヴァシリエフは、彼女を止められるのか?

アタマからラストまで、ひたすら加速する「最悪と意地悪のスパイラル」。その果てに待つラストのサプライズは、笑ってしまいそうに衝撃的で電撃的で残酷で、まるで私たちの運命のようなのだ。

「多くの読者は気に入った登場人物がひどい目に遭うことに抵抗を感じる。だが現実の人生はどうだろうか。恋人が突然心筋梗塞で命を落としたり、友人が脳卒中で倒れたり、近親者が交通事故に遭ったりと、理不尽なことが次々起こる。なぜ小説家は現実の人生よりも手加減しなければならないのだろうか?」――ピエール・ルメートル


【本の話🎙ポッドキャスト】

【翻訳の部屋】『邪悪なる大蛇』(ピエール・ルメートル)は著者最後のミステリ

『その女アレックス』が70万部のピエール・ルメートルの新刊『邪悪なる大蛇』は、「最後のミステリ」! しかも本作は著者がはじめて書いた本でもあるのです。しかしルメートル節は最初から全開、かわいいおばあちゃんの殺し屋(ちょっとボケ気味)のヤバすぎる活躍(?)がいかに人生の無常観を悟らせてくれるか、ミステリ王ナガシマが熱弁します。

◇ 🎙 ◇

【翻訳の部屋】「週刊文春ミステリーベスト10」2024年版にランクインした文春の翻訳本4タイトルをご紹介!

なんと48回目という「週刊文春ミステリーベスト10」。海外編トップ20に4タイトルがランクインした文春の翻訳本をミステリ王ナガシマがご紹介します。最強名探偵が最大の敵役と最終決戦! のシリーズ最新作、フランスの曲者作家「最後のミステリー」、アメリカの巨匠の短編集、そしてホラーの帝王の感動の傑作…とすでにわかる人にはバレバレなラインナップを熱く語り合うおっさん2人!

著者

ピエール・ルメートル

PierreLemaitre
1951年、パリ生まれ。文学の講師などを経て、2006年、カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ第1作『悲しみのイレーヌ』でデビュー。
同シリーズ第2作『その女アレックス』で英国推理作家協会賞を受賞、日本でも「本屋大賞翻訳小説部門」「このミステリーがすごい!」などで1位となり、60万部を超えるベストセラーに。第一次、第二次世界大戦を主題とした三部作第1作『天国でまた会おう』でゴンクール賞を受賞。
他の作品に『傷だらけのカミーユ』『死のドレスを花婿に』『監禁面接』『われらが痛みの鏡』など。本書『邪悪なる大蛇』は著者自身が「最後のミステリー作品」と宣言した長編小説である。

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橘 明美

東京都生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。英語・フランス語翻訳家。
訳書に、ピエール・ルメートル『その女アレックス』『監禁面接』『僕が死んだあの森』(文春文庫)、ジョエル・ディケール『ハリー・クバート事件』(創元推理文庫)、マルクス・シドニウス・ファルクス『奴隷のしつけ方』(ちくま文庫)など。

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荷見 明子

東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。フランス語翻訳家。
訳書に、ジュール・ヴェルヌ『海底二万里』(小学館世界J文学館/電子書籍)、カッレントフト&ルッテマン『刑事ザック夜の顎』(ハヤカワ・ミステリ文庫)、ピエルッチ&アロン『アメリカン・トラップ』(監訳、ビジネス教育出版社)など。

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