書名(カナ) | サカノナカノマチ |
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ページ数 | 208ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 上製 上製カバー装 |
初版奥付日 | 2024年11月10日 |
ISBN | 978-4-16-391915-7 |
Cコード | 0093 |
「隣に座るって、運命よ」
文豪ひしめく坂だらけの町の、不思議な恋の話。
大学進学を機に富山県から上京した、坂中真智は、おばあちゃんの親友・志桜里さんの家に居候することになった。
坂の中にある町――小日向に住み、あらゆる「坂」に精通する志桜里さん。書棚には「小日向コーナー」まであり、延々と坂について聞かされる日々が始まった。
ある日、同級生の誘いで文学サークルに顔を出すことになったが、集合先のアパートは無人で、ちょっと好みのルックスをした男の子が一人やってくる。
一緒に帰ることになった真智に、彼は横光利一の『機械・春は馬車に乗って』を「先生の本」といって渡して来、米川正夫、岸田國士、小林秀雄がいまも教鞭をとっているかのような口ぶりで……
ひょっとして、この人、昭和初期から来た幽霊なのでは?
江戸川乱歩『D坂の殺人事件』の別解(⁉)、
遠藤周作『沈黙』の切支丹屋敷に埋まる骨が語ること、
安部公房『鞄』を再現する男との邂逅、
夏目漱石『こころ』みたいな三角関係……
風変わりな人たちと、書物がいろどる
ガール・ミーツ・幽霊譚
フェノロサの妻
隣に座るという運命について
月下氷人
切支丹屋敷から出た骨
シスターフッドと鼠坂
坂の中のまち
『小さいおうち』『長いお別れ』 をはじめ、多くのファンに愛される中島京子さんの最新作『坂の中のまち』。
大学進学を機に富山県から上京した坂中真智は、おばあちゃんの親友・志桜里さんの家に居候することになった。江戸川乱歩、遠藤周作、安部公房、夏目漱石……文豪ひしめく坂の中にある町・小日向で進行する、ちょっと風変わりで、なぜか古めかしい? 不思議な恋の話。
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