書名(カナ) | エドノイチバンナガイヒ ショウギタイシマツキ |
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ページ数 | 240ページ |
判型・造本・装丁 | 新書判 |
初版奥付日 | 2018年04月20日 |
ISBN | 978-4-16-661166-9 |
Cコード | 0295 |
わずか半日の戦争が、日本の近代史を変えた!
今年は明治維新から150年。ということは江戸城の無血開城から150年。
すなわち、1868年の旧暦5月15日、江戸で行われた最初で最後の戦争、彰義隊の戦い(上野戦争)から150年ということなのです。
「勝海舟と西郷隆盛の頂上会談により江戸城総攻撃が回避された」
明治維新といえば巷間、そう伝えられています。しかし実際は江戸城が炎上しても不思議ではありませんでした。
くすぶる幕臣の不満、深まる新政府と幕府側の対立、勝海舟と息づまる西郷の駆け引き……。
幕臣の不満分子が、それぞれの思惑を抱きつつ彰義隊を結成。
江戸っ子も彼らを支持しました。
そして東京・上野の寛永寺で、彰義隊と新政府が激突。戦場はじつに悲惨なものでした。
わずか半日で勝負はつきましたが、ここで新政府が武力を見せつけたことで、徳川家の静岡移封が実現するなど、その影響は多大なものでした。
慶喜が大阪から逃げ返ったときから始まり、敗れた隊士の後半生までを、資料や同時代を生きた渋沢栄一や高村光雲などの目を通して、生き生きと描きます。
【目次】
1章.徳川慶喜、江戸に逃げ帰る~戊辰戦争のはじまり
朝敵に転落した徳川家/慶喜、寛永寺に入る
2章.彰義隊結成~徳川家代表勝海舟の登場
一枚岩ではなかった幕臣たち/彰義隊誕生/開戦迫る江戸
3章.薄氷の江戸城無血開城~新政府軍参謀西郷隆盛の苦衷
彰義隊、寛永寺へ/徳川家陸軍将兵の大脱走はじまる/江戸開城と彰義隊の分裂
4章.江戸で孤立する新政府~彰義隊人気の高まり
彰義隊人気の背景/江戸城返還を求める徳川家/西郷に向けられる不満/江戸城返還せず
5章.彰義隊壊滅~峠を越えた戊辰戦争
戦争迫る/寛永寺炎上/敗残兵の行方/徳川家、駿河移封
6章.明治を生きた彰義隊士~上野公園の西郷銅像
維新後の彰義隊士/上野公園の誕生と西郷銅像の建設/彰義隊の鎮魂
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