書名(カナ) | トウダイジョシトイウイキカタ |
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ページ数 | 256ページ |
判型・造本・装丁 | 新書判 |
初版奥付日 | 2022年03月20日 |
ISBN | 978-4-16-661356-4 |
Cコード | 0295 |
「女性が学歴をつけても結婚できないね」
「東大なんか行ったらお嫁に行けないからやめた方がいい」
これは、本書に登場した東大女子たちが実際に母親から言われていた言葉です。
著者は取材を始めるまでは、東大女子のインタビューを通して、職場での出世を阻む日本社会の「ガラスの天井」が見えてくるのではないかと想定していました。ところが実際には、もっと手前の段階で、母親や周囲の男性から「女性」として位置づけられることで生まれる生きづらさが彼女たちを苦しめていたことが分かってきました。
しかし、そのような生きづらさを感じたときに、泣き寝入りしないのが彼女たちの強さでもありました。
人生の「壁」にぶち当たっても、何度でも人生をやり直して立ち上がるレジリエンス(=再起力)を持っていたのです。
一つの企業・組織で一生を終える旧来の価値観で言えば、企業や組織を離れていく女性たちは「道を変えざるを得なかった」というふうに見られてきました。
しかし、彼女たちは、組織を離れて自ら違う道を選んだことで、個を磨き、何度も環境を変えながら道を切り拓く力を身に着けていきました。
一見、道を閉ざされたかに見えた彼女たちの生き方は、これからの時代に求められている働き方の先駆けでもあったのです。
孤独や挫折、ジェンダーの問題など、誰もがぶつかる「壁」に彼女たちがどのように乗り越えたか。
彼女たちの生き方を通して、誰もが自分らしく生きるヒントを見つけていただければ幸いです。
中野信子
「出世と人生の満足度は違う」37歳頃にたどり着いた境地
赤松良子
「なにさ」「頭にくる」。〝均等法の母〟が感じた不条理
山口真由
「自己肯定感を持たなきゃ、持たなきゃと思っていた」
栗崎由子
53歳でリストラ 200通の履歴書も「なしのつぶて」
北村紗衣
「学問は裏切らない」という考えでやってきた
三輪記子
東大進学は「親の支配から逃れられるアイテム」
豊田真由子
「絶望の中で、人間の本性も絆の真贋もはっきりと見えました」
藤田優
「人の価値はテストの点数だけでは測れない」
宮下里美(仮名)
親が非大卒の学生への「サポートが手薄」だった
あられ(ハンドルネーム)
「本当に私は結婚できないのか」婚活ブログで検証
上野千鶴子が語る「セクハラ」と「学生間ストーカー」の実態
第一章 東大女子は第二東大生?
第二章 均等法の前と後
第三章 過剰適応の果てに
第四章 優等生という病
第五章 少数派の地方公立出身者
第六章 結婚の「王道」
第七章 東大男子もつらいよ
第八章 新しい世代へ
第一章 東大女子は第二東大生?
第二章 均等法の前と後
第三章 過剰適応の果てに
第四章 優等生という病
第五章 少数派の地方公立出身者
第六章 結婚の「王道」
第七章 東大男子もつらいよ
第八章 新しい世代へ
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