書名(カナ) | ハカマダジケン カミニナルシカナカッタオトコノゴジュウハチネン |
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ページ数 | 288ページ |
判型・造本・装丁 | 新書判 |
初版奥付日 | 2024年08月20日 |
ISBN | 978-4-16-661453-0 |
Cコード | 0295 |
事件発生から58年を経て、ついに再審判決の時を迎えた「袴田事件」。支え続けた姉・ひで子さんの献身、死刑判決を書いた元裁判官の告白と謝罪など、袴田巖さんが確定死刑囚のまま釈放された2014年以降の密着取材で浮かび上がる、「再審無罪」への長き闘いの物語。
プロローグ 「神」になるしかなかった理由
第 一 章 ボクサーとしての前半生
第 二 章 事件
第 三 章 「五点の衣類」
第 四 章 一審死刑判決の真実
第 五 章 東京拘置所での日々
第 六 章 神になっていく袴田巖
第 七 章 死刑判決を書いた裁判官の告白
第 八 章 再審開始決定
第 九 章 姉・袴田ひで子
第一〇章 冤罪の原点
第一一章 リングの中は、嘘がない世界
第一二章 鑑定意見書が暴く調書の「偽装」
第一三章 右足脛の傷はいつできたのか?
第一四章 重大事件にみる再審制度の問題点
第一五章 熊本典道元裁判官
第一六章 刻み込まれた傷と「幸せの花」
第一七章 再審開始決定取り消しの衝撃
第一八章 証拠開示で明らかになる違法捜査
第一九章 最高裁の差し戻しと再審開始確定
第二〇章 再審法廷
エピローグ 階段を登りきる日
9月26日、戦後最悪の冤罪事件「袴田事件」の再審判決が下ります。1966年に袴田巌さん(88)が強盗殺人・放火の疑いで逮捕されてから58年――事件の深層を丹念に解き明かし、袴田さんをめぐる人々の感動的な物語を描いたノンフィクション『袴田事件 神になるしかなかった男の58年』が仕上がりました。 拷問に近い取り調べて”自白“させられ死刑を宣告された袴田さんは、徐々に精神の変調をきたします。〈机のろうそくに火が点けられた。これが燃え尽きるとわたしは死ぬし、世界は滅びるのだと思っていた〉(1981年11月8日)。あまりの苦悩に苛まれた袴田さんは、次第に自分自身を「全知全能の神」と思い込むようになります。ジャーナリストの青柳雄介さんは、まだ袴田さんが獄中にいた18年ほど前から取材を開始。2014年に再審と釈放が認められてからは、静岡の袴田さんの自宅近所に移住して密着取材を続けてきました。作品の舞台裏を青柳さんが語ります。
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