| 書名(かな) | せいようのはいぼくとにほんのせんたく |
|---|---|
| ページ数 | 208ページ |
| 判型・造本・装丁 | 新書判 |
| 初版奥付日 | 2025年09月20日 |
| ISBN | 978-4-16-661507-0 |
| Cコード | 0295 |
英語版以外の25カ国で翻訳され、日本でも累計9万部のベストセラー『西洋の敗北』の著者、エマニュエル・トッドの最新作。
〈私の多くの予言のなかでも「西洋の敗北」は、最もすぐに実現したものです。しかし「西洋の敗北」が具体的にどんな形をとるかは予言していません〉とトッド氏自身が述べているように、問題は、「西洋の敗北」がどんな形で現れるかだ。
すでに起きているウクライナ戦争、イスラエル・イラン紛争、トランプ関税、米欧の分裂と対立は、いずれも「西洋の敗北」が現実化したものである。
さらに今後、起きるのは、NATOの決裂か? ドル基軸体制の終焉か? 米国覇権の崩壊か? そして日米同盟はどうなるのか?
「西洋の敗北」「西洋の分裂」を受けて、日本はどうすればよいのか?
トッド氏はこう指摘する。
〈日本がかなり困難な状況にあることは間違いありません。米国が当てにならないなかで、中国と対峙しなければならないからです。
現状で私がお勧めしたいのは、欧州と米国のヒステリーに極力関わらず何もせずに静観すること、しかし密かに核武装を進めることです。
米国が自国の核を使って日本を守ることは絶対にあり得ない。核は「持たないか」「自前で持つか」以外に選択肢はないのです〉
序 日本の読者へ
1 米欧の分裂と日本の選択
2 真の脅威はロシアではなく米国だ
3 日本は欧米とともに衰退するのか(成田悠輔氏との対談)
4 “支援”することでウクライナを“破壊”した米国
5 イスラエルは神を信じていない――ガザ紛争の行方
6 ロシア・ハンガリーより愛をこめて
7 危険なのはイランより米国とイスラエルだ
フランスの歴史学者であるエマニュエル・トッド氏は、家族類型と人口統計にもとづく分析で国家や社会の変動を大胆に予言し、ことごとく的中させてきました。ソ連の崩壊、イギリスのEU離脱、トランプ政権の誕生などがその代表的なものです。近年もトッド氏は「ウクライナ戦争でのロシアの勝利」「米国と欧州の混乱と分裂」を予言し、事態はほぼその通りに推移しています。トッド氏は折々で『文藝春秋』に論考を発表し、次々に生じる予想外の事態の本質を見抜き、歴史的見通しを与えてきました。その集大成が『西洋の敗北と日本の選択』です。なぜトッド氏の予言は的中するのか?その素顔は?――担当編集者の西泰志が、秘密を語ります。(聞き手:西本幸恒・文春新書編集長)
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