| 書名(かな) | たとえばきみ よんじゅうねんのこいうた |
|---|---|
| ページ数 | 304ページ |
| 判型・造本・装丁 | 文庫判 |
| 初版奥付日 | 2014年01月10日 |
| ISBN | 978-4-16-790017-5 |
| Cコード | 0195 |
2026年秋、本木雅弘×森口瑤子で朗読劇上演決定!
―― 手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が(河野裕子 絶筆)
2010年8月、乳癌で他界した歌人河野裕子と、科学者にして歌人である夫、永田和宏。
出会いから妻の死まで、四十年に残した相聞歌380首とその折々のエッセイや肉声で辿る夫婦の軌跡は、圧倒的な感動を呼ぶ。
―― たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか(河野裕子 21歳)
学生時代の激しい恋、子育てに体当たりでぶつかる若き日々、
かけがえのない家族への思い、夫婦間の葛藤や孤独……
すべてを歌にしてきた2人に、2000年、妻の乳癌発病という思いがけない出来事が起きる。
癌を公表し、闘病をも包み隠さず歌っていくことを決意する河野。
しかし、絶え間ない再発の不安の中で、平然を装い今まで通り仕事に打ち込む夫に、
妻はいつしか精神のバランスを崩していく。
壮絶な時間を乗り越えた夫婦に、2008年、乳癌の再発・転移が知らされる。
しかし、残酷な事実を前に、2人の歌はさらに哀切な美しさを増していくのだった。
―― 一日に何度も笑ふ笑ひ声と笑ひ顔を君に残すため (河野裕子)
―― 一日が過ぎれば一日減つてゆく君との時間 もうすぐ夏至だ(永田和宏)
「河野裕子は文字通り最後の日まで歌を作り続けた。
寝ながら、横にあるものになんでも歌を書きつけた。ティッシュペーパーの箱、薬袋、などなど。
そして、いよいよ鉛筆を握る力がなくなると、何の前触れもなく、話をするようにして、歌の言葉を呟いていたのである。
慌てて、その場にいる家族の誰かがそれを口述筆記する。
そんなふうにして、紅が書き、淳が書き、私が書き写した」
(巻末エッセイ「残された時間」より 永田和宏)
最後の瞬間まで、最愛の夫と家族を全身で愛する歌人であった妻と、そのすべてを見届けた夫。
涙なしでは読めない感動の記録。
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