| 書名(かな) | はいゆうのかたごしに |
|---|---|
| ページ数 | 240ページ |
| 判型・造本・装丁 | 文庫判 |
| 初版奥付日 | 2025年01月10日 |
| ISBN | 978-4-16-792324-2 |
| Cコード | 0195 |
父が戦地から帰ってきた。
8歳のツトム少年は、家を飛び出し、裸足で山道を駆けた。ところが走りながら、頭の中では「おれ、おしばいしてるな」と思っていた。父の帰還を喜ぶ自分を、もう一人の自分が見ていたのだ。
何十年もたってから、山﨑努はこの日のことを思い返し、あの少年が何を考えていたのか、改めて探ってみる。
友禅染の職人だった父との短い暮らし。新聞配達、牛乳配達、納豆売り。俳優座養成所、文学座、劇団「雲」。黒澤明、伊丹十三、山田太一らとの仕事。舞台の初日、幕が上がる直前に最初のせりふが思い出せなくなったこともある。
自分のことを「努くん」と呼び、失敗した話を何十年もたってから考え直す。亡くなった友人を懐かしみ、俳優として追い求めてきた演技の不思議を語る。人間を見る目は鋭く、随所にユーモアがある。
日本を代表する名優が、少年時代から老境までを綴った初の自伝。
【特別付録】 山下澄人との対談「演技と小説が交わるところ」
【特別寄稿】 山下智久「努さんのこと」
【解説】 池澤夏樹
山﨑の努
川の匂い
父の肩ごしに
女先生
空襲警報
黒い家
ハダシの疾走
父の死
メジロ
新聞、牛乳、ラッキョウ
納豆、勝手口
コッペパン
ぶらぶらだらだら
俳優志願
俳優養成所
どんぶらこ
おもしろいねえ
たかが芝居
映画出演
ヘタとダイコン
黒メガネ
やけど
丸太ん棒
あわただしい年
劇団「雲」
友
拍手
もやもや
自分の演技を
出産、キス
一人になって
演出家と
ヒー・イズ・マイ・フレンド
黒は白く
物忘れ、好きな役
なんという男だ
名なしの男
エンリコ
舞台に立つこと
理想の演技
パニック
最後の舞台
老い
あとがき
文庫版あとがき
特別付録対談 演技と小説が交わるところ
山下澄人(芥川賞作家)× 山﨑努
特別寄稿「努さんのこと」 山下智久(俳優)
解説 池澤夏樹(作家・詩人)

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