書名(かな) | きっさがくぶちおもいでかいとります |
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ページ数 | 224ページ |
判型・造本・装丁 | 文庫判 |
初版奥付日 | 2025年08月10日 |
ISBN | 978-4-16-792403-4 |
Cコード | 0193 |
「いらっしゃいませ。喫茶ガクブチへようこそ!」
東京・高円寺の街角--〈あなたの思い出買い取ります〉と書かれたド派手な看板と、元気な掛け声に吸い寄せられるように入ったカフェは、壁が大小様々な額で覆われていた。
中には靴紐や映画の半券、玩具など‶誰かの思い出の品〟らしきもの……?
そこは、父親の跡を継いだ美咲兄妹が切り盛りする額縁店だった。寂れた店を復活させようと、妹の真日留は一階をカフェに大改造。兄の伸也はお客さんから持ち込まれた”思い出の品“を額装。額は客が大切に持ち帰ることもあれば、カフェの壁に飾られ、別の誰かが買っていくこともある。
店を訪れるのは、〈かつて世界中を旅し、いまは親の介護に明け暮れる多喜子〉〈カメラが趣味だった夫の遺言で、個展を開こうとしている郁恵〉〈無職の夫へのイライラが止らない梨々花〉〈大切なUFOの玩具を手にした、結婚を控える一直〉〈隣りの”おじいちゃん”の絵を持ってきた中学生の蒼空〉……。
生まれ変わった思い出が、傷ついた心と体を癒し、いつしか新しい出会いに繋がっていく。
『人生写真館の奇跡』『天国からの宅配便』著者が贈る、とっておきのハートウォーミング・ストーリー。文庫書き下ろし。
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