| 書名(かな) | ここうのけつぞく |
|---|---|
| ページ数 | 464ページ |
| 判型・造本・装丁 | 文庫判 |
| 初版奥付日 | 2026年04月10日 |
| ISBN | 978-4-16-792495-9 |
| Cコード | 0193 |
これは、ほぼ実話である。
代々医師を輩出する名門一族に生まれながら、兄や姉たちに比べて勉強ができず、周囲から「期待されない子ども」と見られて育った池田利雄。
医学部受験では苦戦を重ねたが、やがて医師となり、腹腔鏡手術の腕を磨き、ついには一族が築いた巨大病院の頂点へとのぼりつめる。
だが、利雄が手に入れていくのは医師としての名声だけではなかった。
病院経営、関連企業、相続、株式、人脈――。カネと情報を巧みに動かし、政治家、警察、銀行、さらには裏社会までが交錯する世界で、かつて自分を見下した兄姉たちを遠ざけ、ついには病院の全権を握っていく。父の葬儀で利雄が呟いたのは、「あんたの時代は終わったよ」という一言だった。
しかし、すべてを手に入れれば、人は満たされるのか。
「本当に愛されていると感じたこともない」――。
巨大な組織を動かし、莫大な資産を築いた男は、成功すればするほど家族から遠ざかっていく。病院も、カネも、人脈も支配できた。だが、人の心だけは支配できなかった。
元公安警察官・濱嘉之が、作家になる以前、自らの一族の歴史と身の回りで起きた出来事をもとに書き留めた異色作。名門医療一族の栄光と亀裂、そして「愛されなかった男」の孤独を描く、作家・濱嘉之の原点。
プロローグ
第一章 父と息子
第二章 妹・恵理子
第三章 医学界の寵児
第四章 病院経営
第五章 権力の掌握
第六章 利雄の才覚
第七章 躓きの始まり
エピローグ

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