孤高の血族 濱嘉之

1,012円 (税込)
発売日2026年04月07日
ジャンル小説
商品情報
書名(かな) ここうのけつぞく
ページ数 464ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2026年04月10日
ISBN 978-4-16-792495-9
Cコード 0193
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孤高の血族 濱嘉之

1,012円 (税込)
発売日2026年04月07日
ジャンル小説
商品情報
書名(かな) ここうのけつぞく
ページ数 464ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2026年04月10日
ISBN 978-4-16-792495-9
Cコード 0193

ほぼ実話。名門一族を支配した男

これは、ほぼ実話である。

代々医師を輩出する名門一族に生まれながら、兄や姉たちに比べて勉強ができず、周囲から「期待されない子ども」と見られて育った池田利雄。

医学部受験では苦戦を重ねたが、やがて医師となり、腹腔鏡手術の腕を磨き、ついには一族が築いた巨大病院の頂点へとのぼりつめる。

だが、利雄が手に入れていくのは医師としての名声だけではなかった。

病院経営、関連企業、相続、株式、人脈――。カネと情報を巧みに動かし、政治家、警察、銀行、さらには裏社会までが交錯する世界で、かつて自分を見下した兄姉たちを遠ざけ、ついには病院の全権を握っていく。父の葬儀で利雄が呟いたのは、「あんたの時代は終わったよ」という一言だった。

しかし、すべてを手に入れれば、人は満たされるのか。

「本当に愛されていると感じたこともない」――。

巨大な組織を動かし、莫大な資産を築いた男は、成功すればするほど家族から遠ざかっていく。病院も、カネも、人脈も支配できた。だが、人の心だけは支配できなかった。

元公安警察官・濱嘉之が、作家になる以前、自らの一族の歴史と身の回りで起きた出来事をもとに書き留めた異色作。名門医療一族の栄光と亀裂、そして「愛されなかった男」の孤独を描く、作家・濱嘉之の原点。

目次

プロローグ
第一章 父と息子
第二章 妹・恵理子
第三章 医学界の寵児
第四章 病院経営
第五章 権力の掌握
第六章 利雄の才覚
第七章 躓きの始まり
エピローグ

孤高の血族

本の話おすすめ記事

担当編集者より

この本の主人公・池田利雄は、名門医療一族に生まれながら、幼い頃から「期待されない子ども」として育ちます。ところが、やがて医師として頭角を現し、卓越した経営手腕で病院と関連企業を大きくし、ついには一族の実権まで握っていく。その人生だけでも十分に波瀾万丈です。けれど、私がこの作品でいちばん心をつかまれたのは、利雄が成功していくほど、なぜか孤独になっていくことでした。病院も、カネも、人脈も動かせる。それでも家族の心だけは思い通りにならない。終盤の「本当に愛されていると感じたこともない」という言葉を読むと、それまでの彼の選択がまるで違って見えてきます。そして驚くべきことに、これは著者・濱嘉之さんが、作家になる前、自らの一族の歴史や身の回りで起きた出来事をもとに書いていた「ほぼ実話」の物語です。なぜ、この男はここまで強くなったのか。そして、なぜすべてを手にしてなお、孤独だったのか。濱嘉之という作家の原点であると同時に、一人の男の人生を最後まで見届けずにはいられない一冊です。(担当KN)

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