書名(カナ) | モンゴルトイスラームテキチュウゴク |
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ページ数 | 432ページ |
判型・造本・装丁 | 文庫判 |
初版奥付日 | 2014年02月20日 |
ISBN | 978-4-16-813012-0 |
Cコード | 0122 |
「墓標なき草原」(岩波書店)で司馬遼太郎賞を受賞している著者は、今でこそ国籍は日本で日本名(大野旭)を持つ研究者ですが、もちろん生まれも育ちも内モンゴルです。しかし、中国共産党が著者の故郷である内モンゴルを事実上「植民地支配」下に置いているために、そこに住む4000万人の人々は、異民族支配を受けています。文革時代には、とりわけ酷い弾圧を受けました。その中には、イスラームを信じる人々もいます。著者はモンゴル人の視点から、この地をフィールドワーク的に走破しながら、現地調査を展開。そして、中国政府の喧伝する薔薇色の民族協和は本当なのかを探ります。その一部始終を学術的に、しかし、ルポルタージュ風に記していきます。写真も豊富です。
「墓標なき草原」などでは文革時代のモンゴル弾圧の歴史などを中心に記述されていましたが、本書は、モンゴルのさまざまな遊牧民・諸民族の生活と宗教の歴史などを中心に、可能な限り現地で取材し、現地の人々の声に耳を傾け、まとめていきます。
著者の師でもある梅棹忠夫氏の「モゴール族探検記」や松原正毅氏の「青蔵紀行」を日本に来てから読んで感動した著者が、その先学に倣っての探検・取材旅行を経た上でまとめたのが本書です。
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