作品紹介

【名著復刊!】
招魂斎庭が駐車場へと変貌していたことに衝撃を受けた著者は、靖国神社の歴史を徹底的に辿り始めた。サーカス、競馬場、遊就館、勧工場、最先端アパート、奉納プロレス……膨大な資料を通して見えて来たのは、アミューズメントパークとしての、そして庶民の生活の場としての姿だった。政治思想の文脈でしか語られなくなった靖国のイメージを解き、生き生きとした歴史を蘇らせた、著者の代表作。(解説・平山周吉)

イデオロギーを超えて「本質」を語るために――

「靖国問題」という議論の立て方では
けっして見えてこない広い展望(解説より)

付録:増補エッセイ+靖国略年表を収録

日本近代文化史の傑作!

当時の靖国神社に思いを馳せる時、
すべての先入観を捨てて、その音に
耳をすまさなければならない。
その時その場所を流れていた空気に
身をさらさなければいけない。(本文より)

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担当編集者より
2020年に亡くなった評論家・坪内祐三さんの代表作にして、近代日本文化史の傑作の復刊です。毎年8月になると必ず報道される「靖国参拝問題」。近年、政治的イデオロギーの文脈でのみ語られがちですが、元来、靖国神社とはどんな神社だったのか、どんな歴史を持っているのか、読者の皆さんはご存知でしょうか。著者が若かったある日のこと、靖国神社の招魂斎庭が駐車場に変っていたことに衝撃を受け、徹底的にその歴史を調べ始めます。膨大な資料から見えてきたのは、サーカス、競馬場、勧工場(百貨店の前身)、最先端建築、奉納プロレスといった、アミューズメントパークとしての、そして庶民のハレの場としての靖国の生き生きとした姿です。「「靖国問題」という議論の立て方では決して見えてこない広い展望」(解説の平山周吉さん)を獲得するために、ぜひご一読下さい。(担当K.N)
目次
プロローグ 招魂斎庭が駐車場に変わる時
第一章 「英霊」たちを祀る空間
第二章 大村益次郎はなぜその場所を選んだのか
第三章 嘉仁親王は靖国神社がお好き 
第四章 招魂社から靖国神社へ、そして大鳥居
第五章 河竹黙阿弥『島鵆月白浪』の「招魂社鳥居前の場」
第六章 遊就館と勧工場
第七章 日露戦争という巨大な見世物 
第八章 九段坂を上る二人の男
第九章 軍人会館と野々宮アパート
第十章 力道山の奉納プロレス
第十一章 柳田國男の文化講座と
靖国神社アミューズメントパーク化計画
エピローグ 「SUKIYAKI」と「YASUKUNI」

文庫版『靖国』の「あとがき」に代えて
(増補)九段坂~評論『靖国』を生んだ逍遥の地

解説 「一九八九」と「一九九五」 平山周吉
靖国略年表
商品情報
書名(カナ) ヤスクニ
ページ数 368ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2022年08月10日
ISBN 978-4-16-813100-4
Cコード 0195

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