靖国 坪内祐三

1,815 (税込)
発売日2022年08月03日
ジャンルノンフィクション
商品情報
書名(カナ) ヤスクニ
ページ数 368ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2022年08月10日
ISBN 978-4-16-813100-4
Cコード 0195
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靖国 坪内祐三

1,815 (税込)
発売日2022年08月03日
ジャンルノンフィクション
商品情報
書名(カナ) ヤスクニ
ページ数 368ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2022年08月10日
ISBN 978-4-16-813100-4
Cコード 0195

靖国神社はアミューズメントパークだった?

【名著復刊!】
招魂斎庭が駐車場へと変貌していたことに衝撃を受けた著者は、靖国神社の歴史を徹底的に辿り始めた。サーカス、競馬場、遊就館、勧工場、最先端アパート、奉納プロレス……膨大な資料を通して見えて来たのは、アミューズメントパークとしての、そして庶民の生活の場としての姿だった。政治思想の文脈でしか語られなくなった靖国のイメージを解き、生き生きとした歴史を蘇らせた、著者の代表作。(解説・平山周吉)

イデオロギーを超えて「本質」を語るために――

「靖国問題」という議論の立て方では
けっして見えてこない広い展望(解説より)

付録:増補エッセイ+靖国略年表を収録

日本近代文化史の傑作!

当時の靖国神社に思いを馳せる時、
すべての先入観を捨てて、その音に
耳をすまさなければならない。
その時その場所を流れていた空気に
身をさらさなければいけない。(本文より)

目次

プロローグ 招魂斎庭が駐車場に変わる時
第一章 「英霊」たちを祀る空間
第二章 大村益次郎はなぜその場所を選んだのか
第三章 嘉仁親王は靖国神社がお好き 
第四章 招魂社から靖国神社へ、そして大鳥居
第五章 河竹黙阿弥『島鵆月白浪』の「招魂社鳥居前の場」
第六章 遊就館と勧工場
第七章 日露戦争という巨大な見世物 
第八章 九段坂を上る二人の男
第九章 軍人会館と野々宮アパート
第十章 力道山の奉納プロレス
第十一章 柳田國男の文化講座と
靖国神社アミューズメントパーク化計画
エピローグ 「SUKIYAKI」と「YASUKUNI」

文庫版『靖国』の「あとがき」に代えて
(増補)九段坂~評論『靖国』を生んだ逍遥の地

解説 「一九八九」と「一九九五」 平山周吉
靖国略年表

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担当編集者より

2020年に亡くなった評論家・坪内祐三さんの代表作にして、近代日本文化史の傑作の復刊です。毎年8月になると必ず報道される「靖国参拝問題」。近年、政治的イデオロギーの文脈でのみ語られがちですが、元来、靖国神社とはどんな神社だったのか、どんな歴史を持っているのか、読者の皆さんはご存知でしょうか。著者が若かったある日のこと、靖国神社の招魂斎庭が駐車場に変っていたことに衝撃を受け、徹底的にその歴史を調べ始めます。膨大な資料から見えてきたのは、サーカス、競馬場、勧工場(百貨店の前身)、最先端建築、奉納プロレスといった、アミューズメントパークとしての、そして庶民のハレの場としての靖国の生き生きとした姿です。「「靖国問題」という議論の立て方では決して見えてこない広い展望」(解説の平山周吉さん)を獲得するために、ぜひご一読下さい。(担当K.N)

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